某クイズ番組を作っている番組製作会社の電話にウンザリする
某クイズ番組から電話がかかってきた。問題に使用する写真を送るので、写真に映っているものが正しいかどうか学会として確認をお願いしたいと、相槌を打つ間もなく喋ってくる。またか、と溜息が出る。しかも第一声から、なんというか、ものすごく失礼な感じの態度が電話口から滲み出ているので、そのまま電話を投げ捨てようかと思ったが、遮って一応たずねる。
私「それは、私にという依頼ですか?」
相手「あーーーいえー、学会とぉーしてのですねー、正式なぁー回答をお願いしてるんですぅー。今から送るのでーこのままぁー電話を繋いだままでぇーお待ち・・・」
私「お断りします」
相手「えっ?」
私「お断りします」
相手「え?」
私「すいません、電話をきっていいですか?」
相手「え?あ、はい」
学会をなんだと思っているのだろう。タダで使える確認マシーンとでも思ってるんだろうか?なんというか、確かに学会でしか出来ないような内容であれば、理事会に諮って番組に協力をする(クレジットは入れてもらう)という段取りを踏めば良いと思う。もしくは、どう考えても私の専門だよね、というところであれば個人でも協力する方法を考えると思うし、問題が深刻ならば適切な協力者を探すことも出来る。
でも電話口の相手は明らかに急いでいて、”すぐにお墨付きの答えをタダで出してくれる便利なモノ”として学会を使っているのが明らかだった。色んなところに聞いて回って、困ったうえで学会に相談してきたという感じではない。たぶん、上司とかに「写真が間違ってないか確認をとったか?」みたいに言われたんでしょう。そして、どこか他の学会は協力したんでしょう。なので、学会って、こういうのもすぐに手伝ってくれる便利な存在、という成功体験があるんだろう。○○学会確認済み、というお墨付きがすぐに得られると思っているんだろう。
そういう想像をしたくなるほどの失礼なしゃべり方だった。まるでインスタントラーメンにお湯を注ぎながら、ラーメンが出来上がるまでに片付けちゃうか、というような電話だった。二度と電話をかけてこないで欲しい。電話をきった後に電話を睨んで呪いの念を送る。
学会の窓口を担当して以来、こういう電話が度々かかってくるようになって、もう何年もたつ。殆どテレビは見ないが、電話口で名乗られたクイズ番組を見かけるとウンザリする。もちろん色んな電話がかかってきて、内容によっては色んな協力をしたり、協力者を探したりとかもしてきた。しかし、段違いで腹が立つのはクイズ番組からの問い合わせだ。
報道番組とか、バラエティー番組でも「困ったうえで相談してくる」場合がある。そりゃ、仕方ない。困ったうえでの学会への相談というのは、そりゃ話をきかなきゃいけないと思う。テレビも新聞もウンザリ、本当にウンザリするー夜寝る前に思い出して枕を投げたり壁を殴りたくなるほどウンザリするーレベルで横柄な態度の方が多い。途中で電話を切りたくなるが、それでも困ったうえでの相談という感じが分かるっちゃわかるので、ちゃんと話を聞く。
問題は、とりあえず学会にでもきけば教えてくれるだろうという感じで電話してくる方達だ。報道番組とか、バラエティー番組でもそういうのは多いのだが、中でもクイズ番組はあからさまに「安い・早い・お墨付き」の3拍子として学会を利用しようとする。安・近・短みたいな感じで。今まで一度も真摯な相談という感じの電話を受けたことがない。下手すりゃ、それなぜうちの学会に電話してきたの?という見当違いも多い。検索して、ひっかかって、思いつきで、片っ端から電話しまくってるのだろう。
その中でも某クイズ番組は酷い。態度も内容もしゃべり方も全てが群を抜いて酷いうえに、頻度も多い。何度も何度もお断りをしても何回も電話をしてくる。何度もメールしてくる。番組製作会社内で情報が共有されないらしい。ここまでくると、マニュアルに「大学の研究者や学会等に電話をして確認をもらうこと」とか書いてるんじゃないだろうか、という疑問が湧くぐらいに多い。答えを間違ったのは自分たちじゃない、専門家のせいだ、とするために電話をしているんじゃなかろうか。とにもかくにも、すべからく電話の態度が酷い。某クイズ番組の名前が出てくるだけでウンザリする。早く番組そのものがなくなればいいのに、と本気で願っている。
たまたまテレビをつけた時にやっていたことがあるのだが、問い合わせの電話のせいで、MCや出演者まで嫌いになりそうだ。これが某クイズ番組を作っている関係者に届くといいなと思う。学会に電話をかけてくるな。心当たりがある番組ならばすぐに辞めさせてくれ。もしにマニュアルに記載されてるなら、頼むから学会を削除してほしい。ちゃんと報酬を払って監修者を雇えばいい。学会を無料のお墨付きをすぐにくれる便利屋さんみたいに使わないでほしい。おまけに態度がひどいんだよ。本当に迷惑なんだ、やめてくれ。