290_昔話29
昔話29
普段自分語りする機会ってあまりないと思う。語ったとしても話がバラバラになっちゃったり、聞いてもらえなかったりしますよね。なので興味がある人だけ読んでくれればいいし、長いから飽きちゃうかもしれないけど興味を持ってくれる方のために一生懸命伝えていきます。
中学生の頃から私は「東京」という漠然とした憧れに胸を躍らせていた。選ばれたものしか辿り着けない場所のような気がしていて、いつか絶対踏み入れてやるぞとか思っていた。
だから、早いとこ長野県とはおさらばして憧れの東京ライフを実現させたかった。
早く大人になって、早く長野県を出るんだ。
中学生の頃からそんなことしか考えていなかった私は、疑問でしかなかったことがひとつあった。それは、私の周りにいる、長野県で働いている大人たちだ。大人たちはなぜ東京に憧れないのか、なぜ長野県で働いているのか、とても疑問だった。
当時の私は、一度その場所で働き始めたら40年間働き続けなければならないと思っていた。だから、この長野県で働いている大人たちはつまらないに違いないと感じていた。
中学生の頃、バスケの部活帰りに駐輪場で友人たちと話していたところに顧問の先生が来た。まあ早く帰れよ〜、くらいに言われたが、その流れで先生も話に混ざることになった。バスケの話だったり先生の話だったりいろんな話をした。
なぜ先生になったのか、という話題がになった。その時に私が「先生の仕事やっても面白くないですよね。毎日同じ場所に通って同じ人たちと会って、楽しくなさそう」と言った。そしたら、「そんなことはないぞ」と先生が言った。
「確かに毎日同じ場所に来て同じ人に会うけど、毎日同じこと考えてるわけじゃないだろ。先生たちも、学生たちも毎日違うことを思って、考えて生きているんだよ。だから同じ人でも、昨日、今日、明日では全く同じではないんだよ」
なんだか納得しちゃったのを覚えている。
絶対的に覆らないだろうと思っていた考えが最も簡単に覆ってしまった。完璧に覆ったわけではないが。
同じじゃないからこそ、刺激があり楽しいんだな。毎日違うことを考えているのにもかかわらず気付かなかった視点だった。考えることをしっかりしているなと思った。それに気付かずにのうのうと生きていたなんて幼かったな。
毎日違って毎日いい。
noteは、普段考えていることを文字で吐き出す
Instagramは、普段考えていることを形にして表現する
写真撮っているので見てください
https://www.instagram.com/ganometherapics/?hl=ja