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Mリーグ沢崎選手ノーテンリーチはなぜおきた?最高系に隠された雀頭

※ 本記事内では、上記URLから閲覧できる2/7のAbemaTVの麻雀放送、Mリーグにて行われた放送画面(2:59:00前後、3:04:00前後)から数点をキャプチャして使用しています。


手の形からして、6sを7sに見誤ったように見えます。解説の佐々木寿人選手も同様の見解を示しています。

沢崎選手は最高系を求めるタイプの打ち手なので、最高系を強く意識していたはずです。

この手の最高系は二度受けのカン7sツモの「タンピン・イーペーコー確定、且つ三面張」。


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しかし実際は6sです。

これもタンピンイーペーコーの目を残した十分な形です。これを実践の場においても見逃すでしょうか?

自身のフリテン目のありうる9sや、変化の仕方によっては1pがフリテン受けにならないよう、注意して手牌進行を考えているはずです。そのフリテンの関連牌となる9sの筋牌の6s。これを考慮に漏らすでしょうか??


私はこれは単なるポカ(凡ミス)だとは考えません。

そもそも、沢崎選手はきちんと「ツモった6sを右端に置き、牌全体をゆったりと見渡した後に立直をしている」のです。

この状態で本当に7sと見誤るでしょうか? 手に見誤った牌と同じ牌を両方とも持っていながら??

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私は正直、6sを7sと見誤ったのではなく、「ヘッド(雀頭)が確定しない一向聴形に、沢崎選手が対応できなかっただけ」だと思います。

この手は明確なヘッドがなく、ヘッド候補が「78p68s」と実に4種類もある特殊な形です。確かに7sツモなら打7pでヘッドが8pになるのですが、沢崎選手は最高系を求めすぎて8pのみをヘッドと想定していたのではないでしょうか。

ようするに68sがヘッド候補となることを見逃したのが顛末に思えます。

しかし、これはいわゆるロジカル麻雀(デジタル麻雀)を学んでいれば難しくもなんでも有りません。ヘッドの有無や何処でヘッドを作るかは打牌進行を決定付ける程に重要な要素だからです。

手役思考はもちろん優秀な戦術だと思います。もちろん、私はどちらかの戦術を落とすような意図はありません。

されど、今回の失態は、「手役思考一辺倒で、相反する戦術への勉強が不足した結果」のように感じます。


もしもこれが、本当に6sと7sを見間違えたのであれば引退をお勧めしますが、そうでなければ十分挽回できると思います。麻雀の戦略は日々変化し、トレンドが変わります。

そして、Mリーグはショーゲーム(見世物)ですから、沢崎選手のような高打点を組める打ち手は重宝します。

個人スコア3位、個人最高スコア1位という実力を持っている選手が、更に伸びると思うと怖ささえ感じます。見間違えたという言い訳をせず、真摯に紳士的に、残りの節を消化していただきたいと感じます。

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※ 2020/02/09時点。ポカがなければ個人スコアは2着。画像は以下より引用



しかし今回の失態で、Mリーグの競技性とショーゲーム性のジレンマが見えたように思います。

noteでも様々な執筆者がMリーグのルール改正を視野に入れて言及しています。


私はこのようなノーテンリーチにたいして、Mリーグ側は

・もっとペナルティを科すべき(-40PTか-60PT)
・即座に審判による申請のもと、アガリ放棄とすべき
・局はやり直しをせず続行すべき

と考えています。

実際、アガリ目のあった他の選手もオリてしまいましたし。


Mリーグでは「チョンボ時は流局後にやり直し」とルールに規定されているので、審判他正しい対応だったと言えます(沢崎選手当人も)。

しかし、

ノーテンリーチは本来、イカサマとも取られかねない禁止行為です。沢崎選手は表情や声からイカサマの気はなかったと確信しますが、競技性を損なう重大な過失行為という事実は変わりません。

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※ ノーテンリーチ後の沢崎選手の表情。顔の赤さが増し、頭を抱える仕草も垣間見えた。ここから作為的なミスではなかったと判断しうるがはたして…


今後のMリーグの発展や麻雀の発展には、厳格な対応が必要だと感じます。

可能なら、Mリーグ運営陣は、ルール改正を検討してはどうでしょうか。

そして、KADOKAWAサクラナイツ及び沢崎選手は、ツイッターなりなんなりで、即刻で弁明・釈明をすべきではないでしょうか。


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