ChatGPTを利用して、物事の理解を加速できないか?
ChatGPTを使うと物事の理解が早くなるよ!?
当たり前の事を書いてる気もするけど、ChatGPTを使うと物事の理解が早くなる。なぜなら、本を読むなど、情報をインプットしている時に、わからないことがあっても、ChatGPTに聞けば瞬時に答えが出るから、詰まらないからだ。ストレスなく情報をインプットする事ができる。
この事は、ChatGPTを使ったことがある人ならほとんどの人が同意するのではないだろうか?間違ったことも言うから精査する能力は必要だけど、、、それを差し引いてもインプットはとても楽になる。
ぐぐったら、事例もいくつかでてくる。
KaggleというAI技術のコンペで、短時間の勉強でランキング上位に入ったとい報告している人もいる。超絶効率的だ。
https://qiita.com/akiraokusawa/items/0f582d7a55dd2cac8ac6#%E5%AE%9F%E8%A3%85
Webページを瞬時に作れるようになったり、企画書やら計画書やらあらゆる事が瞬時にアウトプットできるようになってきている。ChatGPTすごい!
でも本当に理解早くなってる?
しかしだ。ここで一旦否定的な意見を述べて見る。
いろんなアウトプットが瞬時にできるようになって、AIコンペで結果を出して、色々な事ができるようになっている気がするんだけれども、、、
なんとなく、、、
「自分が頭よくなってる感じがしなくない!!!」
AIを使いこなして、より効率的にアウトプットは出せてるんだけど、
物事の理解が早くなったというか、頭がよくなっていない気がするのは気の所為だろうか?
みんなAIを使いこなすノウハウ、技術は得てるけど、
AIになにかをやらせてるだけで、本質的な学習などが、
自分の血肉になる形でできてないのでは? と思い始めている。
(「みんな」と主語を大きく書いてしまったが、僕だけかもしれない)。
要約が嫌い
付随して、「要約」の話も書いてみる。
僕は古い人間なのか、「要約」が好きではない。
色々なところで、ChatGPTが「要約」をする事例が出てくるのだが、根本的に「要約」が好きになれない。
余計な部位を取り除いて、「実」だけになった食べ物は美味しいかもしれないが、なんか「皮」とか余計な部分も楽しもうよ、的な感覚が頭にのこる。
あと、「要約」が取り除いてしまった部位に「実」がなかったのか?
という疑問を常にいだく。特にChatGPTはまだ発展途上なので、「要約も不完全なのでは?」という疑念をいだきやすい。
要するに、ChatGPTを使いながらも、
自分の血肉となる学習をしながら、
うまくAIと共存するやり方を模索したいのだ。
ChatGPT時代に学習を加速させるヒント
そんなもやもやを抱えながら、ChatGPTを使いながら本を読んでインプットしたりしていたが、1つ良さそうなノウハウを思いついたので、ここに書き記しておく。
ノウハウの概要。非エンジニアの方には申し訳ないんだけれども、
文章をChatGPTに「プログラムの形、システム設計書の形」に変換してもらうというやり方が良いと思っている。特に「オブジェクト指向」の考え方を取り入れると良い。
生物学の本を例に考える
最近友人に進められて、「生物はなぜ死ぬのか」という本を読んでいる。この本を読んでいる時に、以下のような単語がでてきた。
RNA
リボゾーム
アミノ酸
タンパク質
僕は生物学はよくわからなくて、これらの単語が頭の中でうまく整理できない。文章を読み進めても全然頭に入ってこないのだ。
読むのが辛くなってきたので、これらの単語の関係性を頭の中で整理したい。と考えた。最初は、「これらの単語を階層構造に並べて」みたいな質問をしていたのだけれども、要領を得ない。
そこで思いついた質問が、
「これらの単語をオブジェクト思考で表現するとどうなりますかUML記法などを利用して表現してください」
回答はこれである。
[クラス] アミノ酸
[クラス] タンパク質
- 属性: アミノ酸のリスト
- 関連: アミノ酸
[クラス] RNA
[クラス] リボソーム
- 属性: RNA
- 属性: タンパク質のリスト
- 関連: RNA
- 関連: タンパク質
ふむ。これを見ると、
①リボゾームがRNAを持っている?
②タンパク質はアミノ酸から構成される
ということが一発でわかる。
ここで、本を読むと、「リボゾームはRNAを配列情報に受取り、タンパク質
を生成する」とあるので、
オブジェクト指向でいうと、
リボゾームは、タンパク質のファクトリーであり、生成するためにRNAを引数に取るわけだ。 という事になる。
そこで、この要素をChatGPTに伝えると、以下のような回答をしはじめた。
[クラス] mRNA
[クラス] アミノ酸
[クラス] タンパク質
- 属性: アミノ酸のリスト
- 関連: アミノ酸
[クラス] リボソーム
- 関連: mRNA
- 関連: タンパク質
- メソッド: タンパク質 createProtein(mRNA)
急に 「mRNA」という言葉がでてきた。
mRNAは、どう考えても RNAのサブクラスなので、継承させる。
最後にUMLより、疑似コードの方がわかりやすそうだから、
Pythonでコード書いて、と言ったら、こんなコードをくれた。
class RNA:
pass
class mRNA(RNA):
pass
class rRNA(RNA):
pass
class AminoAcid:
pass
class Protein:
def __init__(self, amino_acids):
self.amino_acids = amino_acids
class Ribosome:
def __init__(self, r_rna):
self.r_rna = r_rna
def create_protein(self, m_rna):
# 翻訳プロセスを模倣するロジック
amino_acids = ... # mRNAからアミノ酸のリストを生成するロジック
protein = Protein(amino_acids)
return protein
画像も貼っておこう
結論
文章をコードに変換して という指示を出したところ、
各単語(名詞)がどのような関係にあり、どのような制限、どのような行動が取れるか というのをChatGPTが自動で整理してくれた。
リボゾームが何かという事がよくわかったし、
RNA / タンパク質 / アミノ酸 の立ち位置もすんなり理解できた。
僕はコードが理解しやすいから、コードに変換させたが、
例えば、これらの単語の関係を「ドラゴンボールに例えてください」
みたいな質問を投げてもいいと思う。
アナロジーをChatGPTに出力させればいいのだ。
普段頭の中でやっている整理をChatGPTにさせることで、
自分の理解の速度が加速できるのではないか?
AI時代は、AIにアウトプットを出させれば人間は楽になると思っていたんだけど、なんかより一層多くのことを勉強しないといけない気がしている。
気のせいだろうか?
みなさんの学習速度を上げるために、
ChatGPTを使いこなすヒントになれば嬉しい。
(ちょっとマニアックすぎるかもしれないが。。。)
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