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誰かを頼っていいと思えるように

「誰かを頼っていいんだね。自分にそんな資格はないと思ってた」

ある若者から言われた言葉が今も忘れられない。

誰かを頼る、相談することが難しく、しんどい状況、困難な状況で孤立している若者がいる。一人で抱えている若者がいる。


自分も10代の頃、大変な時期があった。

家の中が大変で、いわゆる普通の生活を送ることが困難な時期があった。

そのため学校に行くことも難しく、孤立していてもおかしくなかった。

そんな自分に手を差し伸べてくれる人たちがいた。

それは地域の人たちだった。

「今日はウチでご飯食べな」
「ウチで遊ぼう」
「ウチに泊まりな」
「ウチで勉強しようか」

そんな風に地域の人たちがいつも気にかけて、声をかけてくれた。

その時は余裕もなく、気づいていなかったけど、いま振り返ると、10代の自分にとって、気にかけてくれる人いる、頼っていいと思える人がいることは支えになっていた。

そしてそう思えることは大きなことだったと思う。

人を頼る。

言葉で言うのは簡単だけど、実際にそうするには人によってはハードルがある。
それは経験だったり、性格だったりと色々な要素があると思う。

自己責任という言葉があるけど、それは決して自己だけの責任ではないと思っている。

自分の経験も自己責任と言われていたかもしれないけど、子どもの自分にとって、その時の状況を自分で変えれるとは思えなかったし、そんなことを思う余裕もなかった。

誰かに相談したり、頼るという選択肢もなかった。

そんな中で、自分を気にかけて、手を差し伸べてくれる地域の人たちがいたからこそ、自分はその状況を乗り越えていくことができた。

それを運が良かったからで終わらせたくないと大人になった今は思っている。

誰にも相談できず、誰にも頼ることができずに、しんどい思いをしていたり、苦しんでいる人がいる。

決して自己責任ではないし、ひとりひとりにそうなっている背景が、環境がある。

自分が地域の人にそうしてもらったように、いまは自分がそうできる人でありたいと思い、D×Pで日々取り組んでいる。

どんな人でも、どんな状況下でも、オンラインとリアルで誰かに相談できる、頼ることができるように。

自分を気にかけてくれる人がいると思えるように。

年末年始は特にしんどい状況にある若者が孤立を深める時期でもある。

だからこそより多くの若者に、より必要としている若者につながって、必要なサポートを届けていくために、クラウドファンディングに挑戦している。

クラウドファンディングを通して、若者の状況を、D×Pの取り組みを知ってもらい、ともに取り組む仲間になってもらえたら嬉しいよね。

「誰かを頼っていいんだね。自分にそんな資格はないと思ってた」

そんな言葉を言わなくていいように、自分たちにできることをしていきたい。

文:がんちゃん




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