小説の新人賞結果待ちで精神不安定になりすぎる
新人賞に小説を応募して、その結果が出るまでの数か月って本当に恐ろしいですよね。親が死のうが戦争が起きようが、自分の小説の選考結果以外何も考えられなくなる。(不謹慎すぎ)
1次選考、2次選考と結果をホームページなり何なりで発表してくれる賞は早くわかるからまだ良いとして、問題なのは最終結果しか発表しない賞です。
ネット情報だと、最終選考の1か月前に、最終選考員に原稿が渡されるらしい。
となると、最終結果発表の少なくとも1か月半くらい前には、「あなたの作品が最終選考に残りました」という電話かメールが入るはず・・・と自分は考えてしまいます。
「自分の小説が最終選考に残ってたとしたら、そろそろ電話が来てもおかしくない時期だ・・・電話はいつ来るんだ!?今日か、明日か!?」
スマホを音量MAXにして肌身離さず置いておく日々が続く。
半狂乱になってgoogleで「新人賞 電話 いつ」とか検索しまくるが、当然ながら賞によってぜんぜん事情が違うし、求めている情報は得られない。過去の受賞者はそういう情報をネットに書いてはいけないと編集から言われているでしょうし。
そうなると豆腐メンタル以下の私は、毎日とにかく精神不安定になるわけです。
具体的に言うと、
①次の賞に応募する作品を書かなくちゃいけないのに、賞の結果が気になりすぎて1文字も書けない。
②遊んでもネットしてもテレビ見ても好物を食べても、何をやっても賞の結果が気になりすぎて楽しくない。
③イライラして家族に当たってしまう(←これが一番厄介。自分だけならまだしも人に迷惑をかけてしまうと自分の精神の弱さが丸わかりなので、さらに落ち込む)
④捕らぬ狸の皮算用ばかりする。賞金で新しいパソコンとモニターとキーボード買うぞとか。買うならどのメーカーのどの製品にしようかなとか・・・
⑤自分の送った作品への過大評価と過小評価(?)の繰り返しが止まらない。
「あの小説は絶対に賞を取る自信がある!」「はぁ、あんなゴミ小説もうゴミ箱行きからの焼却処分済みだろ」などの極端な思考を延々と何億回も繰り返す。
ありえないことに私は普通にこの状態が結果発表前の3か月くらい続きます。
我ながらメンタル弱すぎて草。よくこれまで生きてこれたな。
新人賞の結果待ちでこんなになってるんじゃ、そもそも自分は小説家なんて向いてないんだろうなと思います。
新人賞とる人って、才能なり技術なりがずば抜けてるから、やっぱりどこかで自分が新人賞とるって確信してるんじゃないかな。
だから発表近くなっても、慌てず騒がず淡々と普段通りの生活をこなしているイメージ。そこからしてまず器の大きさが違う感じがします。
それにしても、発表までの時間が永遠かと思うほど長い。
私は、8年前に初めて新人賞に応募して以来、一度も編集者からの電話やメールが来たことはありません。
家族には自分が小説を書いていることすら伝えていないため、突然イライラとわけのわからないことで怒り出すようになった私に恐怖を抱いていることでしょう。気が狂ったと思っているでしょう。(それは元からか)
本当にごめん家族よ。
絶対に見てないだろうけど、ここに謝罪の意を示させてもらう。