程よいストレス、運動、睡眠が結局最強
現代の生活の中から切っても切り離せないスマートフォン。
このスマートフォンを使って、メールを送ったりチャットしたりSNSに投稿したり閲覧したり…様々な用途で生活を便利にし、充実させていることは間違いないだろう。
しかし、突然自分の精神がやんでしまったり、人がストレスに耐えられなくなり鬱になったり、自ら尊い命を絶ってしまったりということがこの世の中では増えている気がする。
今を生きる私たちはやけに将来のことを気にしたり、過去のことを引きずったり、はたまた自他を比較し、自分という存在を過小評価していると感じる。決して自分に自信を持てなどそんな簡単な精神論的な話ではない。
現代の生活において生活必需品となり幼稚園や保育園に通う子供達でも操作が可能になっているスマートフォン。このスマホ1台で世界の人とつながること、様々な情報を仕入れることが可能になった。そのような世の中でSNSを通じた他者との比較をする人がぐんと増えた。「この人おしゃれだよね」「この人のような人生を歩みたいな」中には容姿についても比較をしてしまうことがある。確かに、その人を目標にして自己研鑽や努力をしていくことは非常に素晴らしいことだ。しかし、努力してきた現状の自分と目標にはどうしてもギャップが生まれてしまう。そこに現代の人はマイナス感情になってしまい、「私なんか、僕なんか…」となってしまっている。ただ、ギャップが生まれるなど当たり前なのだ。自分という存在は自分でしかなく、憧れとしているその人はあくまでその人なのだから。
人間はもともと動物や植物を自らの手で狩りをして生活をしていた。この時代に生きていた人々は毎日自分が生きることに必死になっていた。自分で食料を駆らないと飢餓で死んでしまうし、普通に生活をしていても人間同士で争いがおきたり、動物に襲われたりして命を落とすこともあった。それに比べ、現在の日本では安全が保障されており、食べ物もお金を出せば手に入れることが可能な世の中である。そんな世の中になったのも人類が誕生してからの期間と比べると本当に最近になってからだ。人類が生まれてから現在までを1年とするとこのいまの生活が当たり前になってから8.64秒しか経過していないのだ。そんな中で、人類がこの当たり前の生活に対して生物学的に対応できるのかと聞かれるともちろん答えはNOだ。8.64秒では人間進化をすることはとんでもない天才にでも困難な話だろう。スマホが原因で睡眠が減る、運動が減る、SNSなどによってはびこる関係性悪化などによるひどいストレス。そんなものに今の私たちが対応できるはずがないのだ。対応できると思っている人は思い込んでいる。
毎日を必死に生きていた時代の記憶が人間の中には遺伝子レベルで染みついている。何かに襲われるかもしれない、食べ物が取れないかもしれない…など常にストレスにさらされながら生活してきた。しかも、狩りで運動に似たこともしてきた。そして、明かりもない時代で体内のリズムが研ぎ澄まされているため今よりも睡眠は十分にとれていただろう。結局この3つが幸せに近づく最上級の条件だと私は感じる。スマホが原因で運動できていないな、睡眠がとれていないな、疲れが取れにくく感じるな、ストレスを多く感じるな。そう思う人はスマホを自分の身から少しの期間でもいいから離せばいい。
生活必需品を手放すことは不安に駆られる。重大な連絡が来ているのではないか、誰かからいいねが来ているのではないか。そもそもそんなことを感じることがストレスにつながると感じる。今こそデジタルデトックスだ。
私もデジタルデトックスの旅行にはいってみたいと思っている。この秋に行こうかとひそかに計画をしている。きっと、何にも邪魔されない空間で自然に触れ、地球という壮大な声に耳を傾け、自分の体に素直になって生活ができるのだから心に余裕が生まれるだろう。自分の体をいたわってやりたい。その時が来るまで私は必死に今を生きていきたい。人生、平均寿命は長くなってきたものの短くはかないものである。その人生で幸福度をマックスに引き上げてから生涯を終えたい。そのために、人生における幸福最上級条件の睡眠、運動習慣、程よいストレスをよい方向に満たして最高の人生にしていきたい。