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プロのバンドマンの方にバンド運営について質問してみた

アイボールギガの鈴木優芽です!ゆめです!

「バンド頑張る!」と思ったけど何をどう頑張ればいいかわかんない!と、ずっと悩んでいました。
そこでプロのバンドマンの方にたくさん質問してみました!
大好きなバンド、Sailing Before The Windのベースのビトクさんに答えて頂きました。

私が初めてメタルで心がギュッてなった曲がIoliteです。ぜひ聴いてください。

バンドが好きな人、バンド運営が気になる人、ぜひ読んでみてください!

①厳しいノルマと、そうでないノルマの見分け方

ゆめ:出ようと思っていたライブがあるのですが、友達のバンドマンから「あのライブはノルマが厳しいから出ない方がいい」と言われました。その見分け方ってどうやって見分けるのかな?と思いました。

ビトク:出ようとしていたならば、元々ゆめさん的には厳しさを感じていなかったわけですよね。それはなぜでしょう?

ゆめ:ライブハウスに出た回数が少なく、「ライブハウスにはお金を払って出るものだ」と思っていたからです。多少高くてもそういうものなんだな、と思っていました。

ビトク:たしかに、最初は意外と疑問に思わないかも。比較対象がないから。んー、「〇〇枚/〇〇円以上は高い」みたいな、固定の解はありません。結局は、誘われたイベントに対して、価値をどう解釈するか、です🤔。


例えば、「主催者も対バンも全く聞いたことない箱イベント」に、ノルマ30枚で誘われたら、出演を渋るバンドは多いかなと。けど、「即ソールドアウトが予想される国民的人気アーティストの前座」なら、ノルマ30枚を渋るバンドはいないでしょう。

具体的なノルマ内容がどうこうというより、自分達は何をしたくて、何に価値を感じるのか。それを考えれば、自ずと答えは出ますね。



②誘ってもらったライブは、スケジュールが合えば全て出た方がいいのか

ゆめ:不思議なイベントから誘われることがあります。今のところスケジュールが合えば出演させてもらう予定なのですが、どうしたらいいのか疑問に思っています。

ビトク:不思議なイベントとは、どんな内容ですか?

ゆめ:詳細が全くわからないイベントや、企画の名前が魚の名前のイベントです。

ビトク:後者はそれだけでは何ともですが、少なくとも前者の詳細不明イベントには、僕なら出ません。よく分からないイベントは、大前提お客さんが行きづらい(=お客さんを呼びづらい)ので。もちろん「経験のため」なら良いかもしれませんが、どうせ積むなら「良い経験」の方が、未来は明るくなる。



③曲作りの頻度

ゆめ:新曲を作るべきか、ライブを沢山するべきか、どっちを優先すればいいかわかりません。

ビトク:結論からいうと、両方です。というか、自分達がやりたいことをやれば良いです。そもそもバンド、他人から言われてやってることじゃないと思うので。

とはいえ現実的な視点でいうなら、まずは60分セットをやれる曲数を目指して、どんどん曲を作りましょう。バンドを続けていれば将来的に必ず、ワンマンやロングセット尺の機会が訪れるので。曲数が足りないと、物理的(?)にやれることが限られちゃいます。

イベントに合わせて、セットリストを調整できた方が、新規リスナーへアプローチもしやすいですし。例えば、持ち曲5曲中5曲でライブするより、持ち曲20曲の中から、対バンやイベント趣旨に合わせて5曲選んだ方が、お客さんの満足度も上がるはず。

もしスケジュール(時間)的に「曲を作るorライブをする」になったとしても、曲作りのペースを2倍3倍4倍に上げれば、曲も作れてライブもできます。理論上は。2択ではなくて、3つめの選択肢を考えるのが、ポイントかと。




④メンバーのSNSの使い方

ゆめ:私はSNSをよく使うのですが、メンバーがあまり更新しません。してもらった方がいいのでしょうか。バンドのアカウントは私が動かしています。

ビトク:本人が必要性を感じないならば、無理にやらなくて大丈夫です。誰かに言われて更新したとて、結局長くは続きません。ぶっちゃけ、表面的に更新するかしないかよりも、「なぜ更新の必要性を感じるのか/感じないのか」の方が、根本的な問い。

ただ最低限、バンドとして大事な局面(新曲リリース、主催イベントなど)では、全員SNS動かすのをオススメします👌。バンドメンバーの対外的温度感(足並み)をそろえた方が、お客さんは応援しやすいので。




⑤SNS用の動画の撮り方

ゆめ:バンドがよく上げている動画はカメラマンさんにとってもらっているのか、スマホで撮影したものか、どっちでもいいのでしょうか?
お客さんとして来てくれた友達などに撮影を頼むことは、ライブハウス側から見てよくないことですか?

ビトク:スマホでも何でも、大丈夫です👍。僕らも今でこそ毎回カメラマンに来てもらっていますが、最初は自分のスマホで撮ってました。

誰に頼むかは、撮影の内容にもよりますが、会場のルールに則っていれば、友達に頼んでもOK。ただ、正式にお願いするならば、スタッフパスを出して話を振るべきだとは思います。ゆるく仕事を振ると、結果もゆるくなりがちなので。

正直「何で撮るか」「誰が撮るか」よりも、「どういう動画を出したいのか」の方が大事です。例えば「キレイなライブPV的映像を作りたい」なら、カメラマンを雇い、良い機材で撮ってもらった方が良いでしょう。「ライブの雰囲気を知ってもらいたい」なら、友達にiPhoneで縦動画を撮ってもらった方が、リアルな雰囲気出せます。

で、さらに上流をたどると「なぜそういう動画を出したいのか?」が大事。もしライブ動画をアップしたいなら、「どうしてライブ動画をアップしたいのか?」という。

その目的は、バンドによって異なります。僕らの場合は基本的に、知らない人にバンドの存在を知ってもらうため、ライブ動画をアップしています。ただ、「すでに知ってくれている層」へ向けて、機材紹介動画を出すときもあります。

「何のために動画を上げたいのか」から逆算すれば、方法は、これまた自ずと明らかになるかと🙆‍♂️


以上、答えて頂きました!

今回答えて頂いて思ったのが、「なぜそれをやりたいのか根本を突き詰めるのが大事」ということです。
ただやりたいだけでなくて、バンドとして、どうしていきたいか、本当にそのための事なのか、という事をよく考えていかないと、全部中途半端になってしまうな、と思いました。

貴重なビトクさんからの回答を無駄にしないように、頭を使いながらバンドマンをやりたいと思いました!バンド楽しい!

ビトクさん、本当にありがとうございました!
これからもnote沢山参考にさせていただきます!

↓ビトクさんのnote↓

↓私がやっているバンド、アイボールギガの曲↓

↓サブスク↓

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