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どこで死にたいですか?緩和ケア病棟にお試し入院してきた話。

先日、緩和ケア病棟にお試しで1泊してきました。

癌になるまでは恥ずかしながら、緩和ケアなんて言葉も知りませんでした。

突如のステージ4の腎臓癌、見つかった時はすでに延命治療で、抗がん剤治療も効果ありませんでした。
大学病院の外来で、余命1ヵ月宣告。
副作用らしきものが辛かったので、抗がん剤を止める意志を伝えたら、同時に緩和ケア病院をすぐに探すように言われました。

人の命って意外と軽いものなんだな、と思ったりしました、、、


在宅医療の先生から、近くの緩和ケア病棟のあるA病院を紹介してもらい、申込をして面談と見学をしました。

大学病院とは違い、ゆったりとした静かな病棟で、談話室なんかも充実していました。

(まだ抗がん剤治療をしている場合や、積極性な治療をしている場合は緩和ケアは入院できないので、面談の時にもう治療はしないか確認されました。)

あと、他の病院も念のため探した方がよいと言われました。
どこもベッドが空き問題で、何件かエントリーしないと、いざと言う時に入院できないようです。

念のため他にもいくつか、申し込みをしました。

電話した中では、
通常の料金+有料個室1泊1万〜5万
払えますか?
と初めに聞かれる病院もありました。さすがにそこは断りました、、
40歳以上じゃないと介護保険が使えないし、
かなり高額になるんですよね。

一週間の入院か、1ヵ月の入院かで、だいぶ違ってきますよね。お金の問題もいろいろあります。

在宅医療の先生が金銭的な心配もしてくれて、有料個室がないB病院も紹介してくれて、面談にいきました。

その後、審査に通ったので、A病院にお試し入院をしてきました。
私が行った病院は、お試し入院が必要でしたが必要ない病院もあるみたいです。

お試し入院は有料個室だったので、
テラスが見えて、1人がけベッドソファもあって、(家族が泊まれるように)
トイレや洗面所も部屋にあり、
私の6畳の部屋より広いくらいで快適でした。
そしてとても静か。

1泊なので、あっという間でした。
流れはこんな感じ

朝10時、入院手続き、部屋へ。
チーム性のようで、
数名の先生が挨拶と問診に。
看護師さんが検温や採血、血圧チェック

12時 昼食
あまり美味しくなかったけど、たぶん本当に入院する時は、もうご飯とか食べられなくなってそうだから関係ないか!

13時 治療終了してから検査をしてなかったので、
CTとレントゲンを撮りました。

15時 検査結果を病室で聞く。
やっぱり悪くなってましたね、、肺への転移がかなり大きくなってました。

スマホしたり、売店でお買い物

19時 夕食
久々の入院食に物足りなくて、売店でカレーパンとデザートを買って食べました。

22時 消灯

2日目

11時 退院手続き

って流れでした。

薬とかも管理されて、
特に医療麻薬系は飲む分だけ、看護師さんが持ってきてくれました。

で、びっくりしたのが、お試し入院1泊2日で7万、、、
高額医療って多少は戻ってくるけど、、、
有料個室2日分 32000円位は戻ってこないから、、、
あー旅行行けば良かったかなぁとか、
上手い寿司食べれたなぁ、、とか考えてしまいましたよ、、

でもお試し入院すると、入院したい!となったときに緊急入院できるそうです。

いざ入院するとなると、、

健康保険適用  3割
入院費初日 20000円
以降1日 15000円

プラス 食事代、おむつ代、着替え代 
プラス 有料個室代 16000円
入院費は限度額適用で戻ってはきますが、
計算したくない、、、

病院によっては、入院期間によって、有料個室と無料個室を調整したりしてくれるようです。

でもそんなことも言ってられないですね、、、
いざもうそろそろヤバいなと思った時に、自分がちゃんと死ねるように準備しておかないと、
苦しいとか、痛いとか、つらいとか、極力したくないので。


でもやっぱり自宅が安心するから、自宅で最期を迎えたいという方が多いのでしょうか?
私は可能な限り自宅にいたいのですが、
トイレやお風呂に自分で行けなくなったら、
入院したいのです。

父も母も高齢だし、体力的にも精神的にも、寝たきりななった私の介護は厳しいと思うし、
迷惑もかけたくないので。

ゆくゆくは肺に転移した癌がだんだん大きくなっているので、呼吸困難になると思います。
苦しいのはイヤなので、その時は医療麻薬や鎮静で楽にしてほしい。

緩和ケアに入院することで、心肺蘇生とかされないし、身体じゅう管だらけになって死ぬことは、避けられそうなので、少しは安心しています。
緩和ケアだし、きっとお医者さんたちが、痛みや苦しさや辛さを緩和してくれるんじゃないかぁと思っています。甘いかな⁉︎

最近、エンディングノートを購入したり、病院でもらった緩和ケア連携手帳を読みながら、
主治医や家族にどうしてほしいかちゃんと伝えていかないとなぁと考えています。
またこれについてはnoteに書きますね。


できることならピンピンコロリがよいですね!
元気だったのに朝気づいたら死んでた!みたいなのがベストですけど、
こればかりはどうなるかわかりませんからね。




残り少ない時間を、楽しく幸せに。少しでも誰かのお役に立てたらよいなぁと思っています。サポートが励みになり、さらにがんばれます!