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MEET ME #6 リリースです!

【MEET ME】
読み方:ミートミー
Series:定番
Batch No:6
Beer Style:Single Hop Pale Ale
ABV:5.0%
IBU:20
EBC:5.3

Malt&Grain:Extra Pale Ale , Carapils , Wheat Malt Light
Hops:Talus
Other ingredients:-

1種類のホップに注目した定番シリーズ。今回のTalsuホップは、洋ナシや白桃のような香りに、若いメロンやハーブの印象も。甘さは控えめで、苦味は穏やか、ライトなボディ。爽やかですっと飲めてしまう仕上がりです。

Standard series focusing on one type of hop. Aromas of pear and white peach, with impressions of young melon and herbs. The sweetness is moderate, the bitterness mild, and the malt body light. The finish is refreshing and easy to drink.

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ビールについて

バッチ6もアメリカ産のTalusホップを使用。
もう他のホップに変える気がないと思われても仕方ありません。

今回はベースモルトをExtra Pale Aleに変更したおかげで、見た目の色がだいぶ明るくなりました。EBCという色を数値で表す単位で言うとEBC5.8がEBC2.8に下がり、約半分になりました。

味わい的にも、かなりクリーンな印象で、色と同時に味わいも明るくなりました。苦味も抑えているので、今作のMEET MEが一番ライトでクリーンな仕上がりになっていると思います。

バランスの話

EBC(European Brewery Convention)とは、ヨーロッパ醸造協議会が定めたビールの色度数の基準で、ビールやモルトの粒の色合いを数値化した単位です。主にヨーロッパで用いられており、EBC値が高くなるほど色が濃いビールであることを表します。アメリカの方ではSRMという単位が使われています。

見た目の色が明るくなっただけではなく、色が薄くなるということは、麦芽の穀皮(husk/ハスク)から抽出されるであろう成分も薄くなるということで、ビールの味わいにも関係してきます。

麦芽の穀皮には、タンニンやポリフェノールなどの成分が含まれており、基本的にはビールにとっては渋みや濁りの原因となるため悪とされており、ビールの元となる麦汁を仕込み段階では、なるべく穀皮から上記の成分を抽出しないように工夫しながら仕込みを行なっています。

少し技術的な話に、話が逸れてしまったのですが、今回言いたいことは上記ではなく、ビールにはバランスが大切だということです。

上記でお話しした通り、麦芽の穀皮または穀皮から抽出される成分は、基本必要のないものとされていますが、麦芽の穀皮から抽出される成分を完全ににゼロにできるのだとしたら、おそらく味わいがペラペラで、全く厚みのないビールができると思っています。

ただその成分が多すぎると、渋みの原因になったり、別の成分と結合して濁りの原因になったりと、悪と呼ばれてしまいます。

ありすぎてもだめ、なさすぎてもだめ、とにかくバランスが取れているからこそ、ちょうど良くビールを下支えする要因となっているのではないかと、あくまでも私は、私はそう考えています。

例えばめちゃくちゃ苦いけど、香りが弱く味わいも薄いビールは、ただ苦いだけの、それはビールではありません。ホップの香りも強すぎると、シンナーや溶媒のような香りになると言われていますし、酵母由来の発酵臭も強すぎてはいけません。どこかのバランスが崩れていると、飲みづらさを感じてしまう繊細な飲み物だと私は考えています。

ビールも人生も?何事もバランス良く設計していくことを心がけて生きていきたいと思います。え?笑

醸造責任者
綿貫 卓人


MEET ME w/Talus #6は、1/14(火)15:00よりリリースとなります。

樽15Lと瓶330ml同時リリースです。

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