ポケモンSV コーチング白バドレックス 構築メモ(S20 ダブル)
シーズン20のダブルバトルで使用した白バドレックスの構築を記録します。
構築の経緯
シーズン19で使用したミライドン構築でユクシーを採用するまでは、白バドが圧倒的にキツかったため、早い段階で次のシーズンで使用するならこいつだと決めていました。他人の使うポケモンは強く見えます。
白バドの使い方を考える上で最も重要な点は、最も強い(最も多い)白バドが明らかになっているということです。HOMEのデータを見ると、技構成はブリザードランス/まもる/トリックルーム/10万馬力の構成が圧倒的で、持ち物も7割がクリアチャームとなっています。テラスタルこそある程度のばらつきはありますが、多い弱点をケアする耐性テラスという考え方は一致しています。つまり戦い方としては、この王道バドレックスを使って戦うか、持ち物の変更などで相手から読めない要素を入れつつ戦うかに分かれます。
上記の最も多いバドレックスを決め打ちで使ってしまってはパーティ構築の面白みに欠けると思ったので、いったん持ち物を白紙にして、バドレックスの相棒を誰にするかから考察をスタートしました。机上の考察と実戦を織り交ぜつつ、以下のような流れでコンセプトを決定しました。
これにより、白バドとハリテヤマを並べてトリル+コーチングで展開していくコンセプトが決まりました。とはいえ、考察初期に登場した壁オーロンゲ自体は、使っていて素直に使用感が良かったので第2のプランとして残し、それらに合わせてその他のアタッカーを検討して構築が完成しました。
使用ポケモン
トリル時にハリテヤマで上からコーチングできることがパーティコンセプトなので、トリルはある程度前提になってくるためSに加工補正をかけました。ただし最遅個体ではないです(妥協)。10万馬力の枠はインファイトも候補です。インファイトのデメリットはコーチングである程度カバーできますが、ミラー時に打ち合いの展開を考えて無難な10万馬力にしました。オーロンゲが壁を貼る展開も考えて、まもるを剣の舞にしてみたこともありますが、勝てる試合で圧勝できるだけで、技を集中されて負ける試合が多かったので、チョッキ型でもない限りはまもるは必須だと思います。ラムの実は防塵ゴーグルと比較して、火傷と眠りに両対応できるのが強みで、実際かなりの試合で役に立ちましたが、白バドミラーでガエンなどから鬼火を被弾した場合に発動しないのが少し痛いです(とはいえ、防塵ゴーグルの場合そもそも火傷はケアできないですが)。テラスタルについてですが、持ち物がラムなので胞子対策の草にする意味は薄く、水、炎、ドラゴンが候補ですが、ドラゴンのテラピースが死ぬほどあったのでドラゴンにしました。体感ですが、水かドラゴンがいいんじゃないかと思います。
覚えさせている4つの技はどれも白バドをサポートするうえで重宝するものだったため、まともな攻撃技を持たない構成になってしまいました。トリル展開をサポートするねこだまし、ブリザードランスに対するワイドガード対策でフェイント、パーティコンセプトでもあり白バドを強化するコーチング、白黒バド対策のワイドガードです。ちなみにコジョンドやカポエラーも同じ技構成ができます。それぞれの良さはありますが、ここではハリテヤマが適任です。Hは既に十分な値を持つため、BD振りにしています。あついしぼうはブリザードランスを意識していますが、イーユイやコータス等の炎技に対してもある程度居座ることができるのが強かったです。にも持ち物のゴツメは地味にハリテヤマの最大火力と言ってもいいです。
物理の絶対的エース白バドに対して、特殊を通す裏エースとしてアストラルビットに強いガチグマを採用しました。白バド+ハリテヤマの並びが物理相手にめっぽう強い一方で、特殊方面には決して強いわけではないので、ガチグマで特殊相手に打ち合うことを想定しており、とつげきチョッキを持たせています。性格はトリル下でいじっぱり白バドに対して先制できる冷静にしました。努力値はまずCを特化し、Hを16n-1になるように振った後、余りをDとしています。技とテラスタルは無難に選んでいますが、遅めのトリル軸において通常時に先制できる技は貴重なので、真空波は入れるべきだと思います。
白バドの先発は読まれやすく、実際に自分もミライドンを使っていた時には、先発白バドをカモにしてきたので、相手が白バド先発に解答を持っていそうな場合に別のプランでスタートする必要があります。そこで、状況を選ばずに戦うことができる上に重量級のパーティとの相性もいい壁オーロンゲを採用しました。パーティとしてフェアリーの通りがいいので、なるべく被害を抑えられるようにHD特化としています。後発に控えるアタッカーの打ち合いをサポートするべく、壁以外の2枠は相手のデバフができるソウルクラッシュと捨て台詞を採用しています。特に捨て台詞は弱点が多い白バドをより安全に着地させるのに重宝しました。テラスタルはねこだましを回避できるゴーストですが、1回も使いませんでした。
ここまでのポケモンで対応が難しい水タイプに強いポケモンとして、タケルライコを採用しました。主にカイオーガやペリッパーを意識しています。水タイプとの対面ではじんらいを巡った読みあいが発生しますが、食べ残しを持たせることで、相手が守るを選択した際に回復のアドを得ることができます。特に壁がある場合は食べ残しと相まって場持ちが大変よく、最も信頼できるポケモンでした。居座ることにメリットがあるので、りゅうせいぐんではなくりゅうのはどうを選んでいます。遅いポケモンばかりのこのパーティで強力な先制技を持つという点も重要な要素で、その先制技をより強く使えるように電気テラスにしています。
最後の1枠はかなり迷いました。これで正解なのかわかりませんが現状モロバレルがしっくりきています。水とフェアリーに強く、相性補完に優れる点と、トリル下で優秀な性能を持つ点、味方回復技を持つ点がこのパーティに合っていると思っています。テラスタルは炎ですが、これは白バドミラー意識です。白バドミラーでは白バドにテラスタルを切る意味が薄いので、モロバレルに使うことで、白バドより遅く(トリル下で速く)、白バドを崩せる手段である、胞子やクリアスモッグを持つことができます。持ち物は残飯をライコにとられているためオボンです。
選出と立ち回り
基本選出1
先発 バドレックス+ハリテヤマ
後発 ガチグマ+タケルライコ
初手ねこだまし+トリルからコーチングバドレックスを展開し、後ろに重戦車を控えた最もパワーのある構成です。特に相手の先発が物理に偏っている場合にめっぽう強く、物理伝説相手に対しては基本この選出にしていました。黒バドやテラパゴスなどの一部の特殊伝説に対しても、ハリテヤマのワイドガードがかなり有効なので、こちらを選びます。初手でバドレックスの相性の悪い相手が出てきやすいため、テラスタルはバドレックスに切る場合が多かったです。
基本選出2
先発 オーロンゲ+ガチグマorタケルライコ
後発 バドレックス+ガチグマorタケルライコorモロバレル
壁+高火力を押し付けるプランです。ミライドン、カイオーガ軸はこっちです。後発のハリテヤマはバドレックスが隣にいないとお荷物になるので基本的には選出しません。コーチングに頼らないので、バドレックスのブリザードランスが通らない相手をあらかじめ処理or削っておくことを意識して立ち回ります。モロバレルはガチグマorタケルライコのどちらかが全く刺さっていない場合に後発として選出していました。主に味方に花粉団子を連打する役割です。
対トリル
先発 バドレックス+ハリテヤマ
後発 ガチグマ+モロバレル
主にトリル系に対してこの選出を検討します。白バドミラーは先に白バドを失った方が負けるのでなるべくはやくコーチングを展開するべく行動します。なるべくテラスタルはブリザードランスのタイミングをうかがってモロバレルに切りたいです。
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