影響を受けた映像作品5選
動画制作の道を歩み始めてから13年が経ちました。
この年月の中で、多くの映像作品に出会い、その一つ一つが私のクリエイティブな視点や技術に大きな影響を与えてきました。
映画、ミュージックビデオ、広告、ドキュメンタリーなど、ジャンルを問わず心に響いた作品たちは、私の動画制作に対する情熱をさらに燃え上がらせてくれました。
このnoteでは、特に私のクリエイティブな旅路に大きな影響を与えた映像作品をいくつかご紹介し、その魅力と私自身の制作にどのようなインスピレーションを与えたのかをお伝えしたいと思います。
Green Day - 21st Century Breakdown [Official Music Video]
世界的に大人気パンクバンドのGreen Dayのミュージックビデオです。
モノクロとレンガのテクスチャ、口論していた政治家が突然キスして映像に色付くという構成は反戦のメッセージ性を強く感じます。
バンクシーの影響を強く受けたミュージックビデオですね。
大学の個人制作で人形を自作して当時ボーカルをやっていたアマチュアバンドの曲を流したストップモーションアニメーションを制作しました。
当時はPhptoshopを覚え始めたころでテクスチャのかけ方も何もかも分からない若造でしたが、試行錯誤しながら完成させた初めての映像作品でした。
(ちなみに、Premiereのプログラムパネルの拡大方法がわからなくてシーケンスのサイズをゴンゴン上げまくって最終的に10000pixelのサイズにしてしまいレンダリングに数時間かけてしまいました…恥ずかしい…)
こちらのアルバムを引っ提げたワールドツアー「Awesome As F**k / 最強ライヴ!」に行きましたが、ライブの熱気で酸欠のため意識が朦朧とする中、背景LEDモニターの演出も強く記憶に残っています。
ヒプノシスマイク「BLACK OR WHITE」/観音坂独歩Trailer
音楽原作キャラクターラッププロジェクト「ヒプノシスマイク」の新宿ディビジョン観音坂独歩のソロ曲トレーラーです。
タイトル通り白黒をベースにデジタルな雰囲気がオシャレなMVです。
イラストは2種類しかないのに実写とCGを組み合わせてテキストアニメ―ションをここまで仕上げられるのに衝撃を受けました。
ヒプノシスマイクの映像はどれもカッコいいので、モーショングラフィックスとテキストアニメーションの参考になるのでオススメです。
ハチ MV「パンダヒーロー」HACHI / Panda Hero
今や日本を代表する歌手の米津玄師さんの別名義「ハチ」のボカロ作品です。
作詞作曲イラスト映像全部ハチさんが作ってたと知ったときは衝撃を受けました。
センスで殴られるってこういうことかーーーーと、アーティストとしてのプライドがバキバキに折られました(笑)
しかし動画を分析をするとさほど難しいことはしていないんです。
イラストの情報量が多いのでフォントと動画をシンプルにしておくという「引き算」に気づいた記憶があります。
Youtubeでも終始エフェクトとトランジションがたっぷりかけられて内容が入ってこない…という動画をよく見かけますね。
Nintendo Switch『大神 絶景版』 プロモーション映像
映像というかゲームですが…
日本の古事記や昔話をモチーフにした、水墨画のような筆のタッチを生かした日本画風の3DCGが特徴的な和風アクションゲームです。
発売が2006年ですが根強い人気でたくさんのハードで移植版も発売されています。
主人公の狼アマテラスが走ると草花が生えてきたり、妖気で汚染されたタタリ場を完全に浄化する際の演出がとても美しく、イベント会社時代の動画演出企画中に参考映像として先輩に見せたことがあります。
今では見慣れた演出ですが当時の感動と衝撃は忘れられません。
怪ayakashi 化貓
「ノイタミナ」枠で2006年に放送された『怪 〜ayakashi〜』のエピソード「化猫」特にオープニングに影響を受けました。
3DCGの多用、浮世絵風の色使い、全編に渡って和紙風のテクスチャが使用されており、時折現れるサイケデリックな演出が独特です。
私はどうしても固定概念に囚われてしまう傾向が強かったので、この動画の和×サイケのようなまるで正反対の概念を融合させた演出に感銘を受けました。
同じ薬売りを主人公とした派生作品『モノノ怪』が、フジテレビ「ノイタミナ」枠ほかにて2007年7月から9月まで放送され、来週新作映画が全国ロードショーされますね!
今からとても楽しみです。
いろんな映像を見ることのメリット
動画制作を始めたばかりの初心者さんにとって、様々な映像作品を見ることは非常に重要です。
それは単に楽しむためだけでなく、クリエイティブなスキルを向上させるためにも大きなメリットがあります。
以下に、その具体的なメリットを初心者にもわかりやすくご説明します。
1. アイデアの引き出しが増える
いろんな映像作品を見ることで、多様なアイデアや表現方法を学ぶことができます。
どのようにカメラを使っているのか、どのような編集技法を用いているのか、音楽や効果音の使い方など、他のクリエイターのアイデアから多くのインスピレーションを得ることができます。
2. ストーリーテリングの技術が向上する
映像作品を見ることで、どのように物語を構築し、観客の関心を引きつけるかを学ぶことができます。特に映画やドキュメンタリーは、強力なストーリーテリングの技術を持っています。これを分析することで、自分の作品にどのようにストーリーを組み込むかのヒントを得られます。
3. 技術の習得と応用
プロフェッショナルが制作した映像を見ることで、高度な技術やテクニックを学ぶことができます。
例えば、特定の撮影技法や編集エフェクト、色補正の方法など、実際にどのように行われているのかを学び、それを自分のプロジェクトに応用することができます。
4. クリエイティブな視点の拡大
異なるジャンルやスタイルの映像作品を見ることで、自分のクリエイティブな視点を広げることができます。
例えば、アニメーション、ミュージックビデオ、コマーシャルなど、普段あまり見ないジャンルの作品も見ることで、新しい発見や視点を得ることができます。
5. 自己評価の基準を持つ
優れた映像作品を多く見ることで、自分の作品を客観的に評価する基準ができあがります。
これにより、自分の作品の強みや改善点を見つけやすくなり、次回の制作に活かすことができます。
6. 最新のトレンドを把握する
映像制作の世界は常に進化しており、新しいトレンドや技術が次々と登場します。
様々な映像作品を見ることで、最新のトレンドを把握し、自分の作品にも取り入れることができます。
これにより、常に新鮮で魅力的なコンテンツを提供することができます。
7. モチベーションの維持
素晴らしい映像作品に触れることで、自分もこんな作品を作りたいというモチベーションが湧いてきます。
クリエイティブな活動は時に挫折を伴うこともありますが、優れた作品を見ることで、前向きな気持ちを維持することができます。
まとめ
いろんな映像作品を見ることは、単なる娯楽を超えて、クリエイティブな成長を促す大きな手助けとなります。
初心者の皆さんも、積極的に様々なジャンルやスタイルの映像作品に触れ、多くのアイデアや技術を吸収してみてください。
それが、あなたの動画制作スキルを飛躍的に向上させる第一歩となるでしょう♪