歌の体幹、ありますか? 音をはずさないメカニズム
私が歌がうまいと思う基準第一にあげるとすれば、迷わず音程と言います。
逆に言えば、音が外れている時点でうまいという評価はされないと思っています。
特に高音域。
サビの一番良い所で登場するこの高音域の音程が取れていないと「サビでガッカリ現象」発動です。あ~もったいないと思ってしまう訳です。
さて、音程をうまく取る方法について、私がレッスンをして来て見えてきたのは「耳の良さ」と「楽譜」です。
まず、楽器をやっている人、またはやっていた人は、上手く音程を取れている事が多いです。
それは、楽譜が脳内でイメージできているからだと思います。
暗算が得意な人は脳内にそろばんがあると言いますが、それと同じ事でしょう。
そして、耳の良さ。
いまの子供たちは昔に比べて歌がうまい子が多いと言われていますが、それは歌というものが身近にある環境で育っているからだと言われています。
つまり、歌を聴いて歌の音程を耳でちゃんと聞き分けられているとも言えます。
この耳で音が捉えられていないと、ちゃんとした音を自分で発音できません。
例えば、伝言ゲームをしていて相手の言葉が聞き取れていないと、次の人にちゃんと伝えられないですよね。それと同じで、自分で正確に認識できていない音は発信もできない、という事になります。
このように音を正確に捉えるには、五感の内の視覚、聴覚が大事だという事です。
私はそれに複式呼吸を加えて「歌の体幹」と呼んでいます。