舞台裏側でこそしっかりやるべき
「オーディションや面接は控室の方が見られている。」
「誰かが歌っている時に応援していなくって、自分が応援してもらえるなんて思うなよ。」
私が先日の東京ミューゼス現地出演者に話していた話です。
厳しい意見のように聞こえるかと思いますが、私のような者が面接官をする時、暗記してきたであろうと思う言葉よりも、舞台裏、つまりは人が見ていない所で自分の立場や状態をしっかり意識できているか、必ずそれをチェックします。
先日、あるTVで天海祐希さんが、子役時代の伊藤沙莉さんに伝えていたと紹介された言葉があります。
「(沙莉さんは)カメラが自分に向いていない時でも、必ずしっかりちゃんとお芝居をしている。そういうのはいつか誰かが見つけてくれるし、必ず見てる人がいる。」
「そうやって手を抜いたり、気を抜いたりしないあなたはステキだから、そのままでいてね。」
それに対して伊藤沙莉さんは、
「それだけ守ってきた。」と話されています。
人気女優になった伊藤沙莉さんと、それを後押しした天海祐希さんの言葉。説得力があると思いませんか。
才能や実力があっても、ステージ上と下で温度差がある人に長く日は当たりません。仮に人気があったとしても、ちょっと下火になれば誰も見向きもしなくなります。
歌の大会でもそうです。
人が歌っている時に話をしている人、迷惑行為のある人は、素晴らしい歌を歌っていても、その時点で選考外になっていると某MCが言ってました。
面接官は見ています。
審査員は見ています。
視聴者は見ています。
みなさんの裏側を。人間性を。