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動画で見ていたお店に行く
我が家にはコーヒーメーカーがある。ラテアートを淹れられる便利なものだ。私はラテアートはしないが、頻繁にコーヒーを飲む。
コーヒー豆は、夫が選んだ、あるお店の豆を使用している。
ラテアート練習用豆らしく、ラテアートを作る夫が生き生きと淹れてくれるので私は飲む係に徹している。
その豆を販売している店の一つが、十五分程歩いた先にあった。地図上ではよく確認していたのだが、実際行ったことはなかった。
三連休ということもあって、夫が私と一緒に外出してくれることになった。
いつも散歩へ行く大き目の公園を通り抜けた先にあり、思ったより近くを頻繁に通っていた。
「案外気が付かないもんだね」と笑いあった。
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お洒落な店内でコーヒーとケーキをいただいた。
とんでもなく美味しかった。
私はコロナの後遺症で味覚嗅覚がなくなっていたため、つい先月まで食事に自信がなかった。それでも、普段飲んでいる豆と全く違って感じられて、夫と何度も顔を見合わせた。
「おいしいね」
「うん、全然違う感じする」
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「また行こうね」
夫の言葉に、私は何度も頷いた。