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万年筆は出会うタイミングによる

唐突に、和気文具の店舗に行こうと思った。

暦生活の開運スケジュールシールを買う以外は何も決めていなかった。
乗り換えが少し遠いので、人混みにめそめそしながらの移動。


いつぶりだったか、久しぶりに見る店内。
目当てのシール以外にも、コモンプレイス用のマーカーが目にとまり購入を決定。

店内をじっくり探索し、様々な手帳に心揺さぶられ、最後に隅の訳ありコーナを発見した。


名入れの際に傷がついてしまったり、名入れをミスしたものがお得な値段で販売されている。

と、そのコーナーでこちらに出会った。

値段を二度見した

千円……千円!?

プレートによると、名入れミスによる値段のようだ。
名入れをどうミスしたのか分からないが、全く気にならない。しかもずっと気になっていた太さMのもの。

レジにて店長さんらしき方が再度確認を取ってくださった。
この時頭に浮かんでいた、家にしまっているコンバーターがパイロットのものではなかったことだけが、私のミス。
それ以外は満点。


帰宅していそいそと開封。
カートリッジを差し込んで、書き心地を確認……

インクが出ず、クルエラよろしくぶんぶんと振ってしまったが問題なく書くことができた。

こういった幸運は、狙ってできるものでは無い。
コンバーターを購入してまた別のインクを飲んでもらうまでは、真っ黒なベーシックなインクでがしがしノートを染め上げていってほしい。


最近、万年筆が値上がりするという情報をよく目にする。
流石にまだそういったレベルの万年筆には手を出せないが、タイミングが合えばするりと手にすることができるだろう。


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