地獄からの解放、そして新たな挑戦としてFX投資の舞台へ

たった2ヶ月やそこらで人の気持ちは完全に打ち砕かれ、ほんの些細なことですらイライラしてしまうというほど我慢をしていたからか、僕は以前にも増して

「やりたくないことはやらない」

それを心に強く思い始めます。

そして僕は、お金を稼ぐことをどうにか自分で生み出したいと思い、投資を始めることになります。

この時はまだ投資=詐欺みたいな時代ではあったのですが、パチンコ屋で働いていた時に、たまたま株式投資で生活をしている方と出会ったこともあり、話を聞いているうちに興味を持ち始めていたのが元々なのですが、その当時は自分でやるには難しすぎるなぁーという印象だったので、始めることはありませんでした。

投資をするには、当然資金が必要で持ち合わせの金額では無理だとも思っていたのですが、そこで偶然ネットで出会ったのは、レバレッジをかけられるFX投資でした。

とりあえず口座開設はタダだし、とりあえず勉強と思ってデモ口座でやってみるかー!
と思い立ちすぐに動き始めました。

もちろん、円安や円高が何かもわからない。
チャートを見ても何がどうなっているかも、売買の方法も書いてある言葉もわからない。

そんな状況の中、本当に適当にやってみると
1度目は運で勝ち、次は負け、負け、負け、勝ち
と1番簡単な「成行」での売買の方法は理解ができました。

そうやって1つずつ自分で実際にやってみて、結果どうだったかを理解していかないと、頭に入らない脳みそをしているので、本などは全く読まず、やっていて疑問に思うことだけをネットなどで調べながらやっていました。

そうこうしていると、デモ口座にあったお金はすぐに尽きてしまい、恐ろしさを身に染みて理解をしたのですが、まだ疑問が解けなかったので他のデモ口座を開き研究をしていきました。

仕事自体は怪我もまだ完治していなかったので、毎日朝から夜中までずっと画面に張り付いてやっていると、様々な疑問が出てくると同時に、チャートの法則性に気づくことになります。

あまり小難しいことを書いても、わからない方や興味のない方にとって理解できないものになるので、こんな形のチャートを描いたら、この先こうなっていることが多いというような直感的に感じたことがあったので、過去5年くらいのチャートを端から端まで漁って、その回数を数えていきました。

いくつかのパターンを数えていき、最終的にその勝ち負けの数が1番多かったことを、自分の手法にしてみようと考えたわけです。

不思議なものでチャートというのは、そうやって気づいたことには、あまり大きな差はありませんでした。

でも、明らかに勝てる要素が多くて、今までやっていたような適当な直感的な物よりは、遥かに結果に結びつくであろうものを見つけることになりました。

そしてそれを繰り返していると、見事に資金が増えていくではありませんか。
最終的にデモ口座ではありますが、100万円ほどの利益が出たところで、僕はついに本口座で現金を入れて勝負をすることに決めました。

最初のうちはやはり気持ちのブレがあったり、その時々の感情で負ける時もあったのですが、段々と勝ち負けで感情が動かなくなり、機械的にトレードを行うことで、順調に資金を増やしていくことに。

元手として5万円を投入したのですが、1ヶ月も経たないうちに9万円ほどになっていました。
こうなると、元手があればもっと早くお金を作れるのでは?と思い、追加で10万円をいれて小さな利益を重ねながらトレードをしていました。

 結果はついてきていたものの、仕事をやめて2ヶ月近くが経とうとしていた頃、結婚をした妻から

「いつまで仕事もせずにそうやってやってるの?」

と言われ、仕事を探すことに。

「苦手なことは今まで逃げてきてたし、あえて苦手なことを仕事にしてみるか」

と思い、機械関係が苦手だった僕は、当時まだ出始めだった格安SIMカードの販売員をしてみることに。

ここで出会った人達は、FXのことを知ってはいたり興味を持ったりしている人も多くいたのですが、お金を払って誰かに教えてもらってるけど勝てない、とか詐欺の商材を買ってしまったなど、色々な話を聞きました。

僕自身は本を買ったり、誰かに学んだことは1度もなかったので、何故結果が出せてるのかや、どんな手法なのかなどたくさんのことを聞かれ、そのたびに人に教えていたのですが、そうやることで自分の実力も少しずつあがっていき、本質を捉えることが出来ているような「つもり」になっていました。

そんな生活を1年くらいやりながら投資をずっと続けていたのですが、僕の資金は250万円を超えていました。

この中から借金を一気に返済するというのが、

「今、資産を減らしたら自分の満足いく投資が出来なくなる」

という自分のエゴが全開になっていて、資産が500万円を超えたら、返済しても半分以上残るしそこまではやるんだ!と謎の決心をしていたのです。

それと同時に、僕は新しく海外口座に目を向けることになり始めます。

ここから再び、僕は失敗と「嘘」を重ねることに。

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