自暴自棄にはなりつつ、何か変化を求める毎日
自分が知らない所で借金を背負い、税金などを含め総額で150万円ほどの金額に膨れ上がってしまい、自暴自棄になっていた頃、僕は地元の地方でやっていたパチンコ屋で働くことが1番何も考えることがないから、という理由で働き始めました。
借金に関しては、もう払うことをやめてしまい毎日電話がなり続けていました。
罪悪感もあったのですが
もうどうにでもなれ。
なんなら捕まえてくれ。
とさえ思っていました。
そんな中、母から久しぶりに電話がなり出てみると、母も近畿地方にいたことが判明し、外で会うことになりました。
母と久しぶりにあった時は正直安心したことを覚えています。
そこで僕の状況を話した所、
「頑張らないとダメよ、腐っちゃダメ」
と言われたのですが、月々の支払いを考えると全く足りないことはわかっていたので、何かまたやらなければいけない、どうにかしないといけない。
という気持ちだけを持ちながら生活をしていました。
この時に正直に当時の彼女に話をすればよかったのですが、いらないプライドが邪魔をして「自分でどうにかするから。迷惑をかけてごめん。」としか言うことが出来ませんでした。
焦りと不安が出始めた時、僕は稼ぎを増やしてどうにかこの人生を変えてやろう。
と安易に考え、仕事をしながらまたパチンコをするようになります。
少し前まで勝っていたんだし、これで生活していたんだから大丈夫。
という危険な発想をしたことが、転落のスピードを早めることになります。
余談ですが、僕はパチンコだけに限らず、ギャンブルと呼ばれるものに対してはマイナスなイメージはそこまで持っていません。
ちゃんと自分を律し、知識を持って挑めば、勝てるようにはなっているし、実際にそれで生活をしている人も何人も見てきているからです。
しかし、そういう人たちは得てして、努力をしているし、お金にもある程度の余裕を持っています。
ギャンブルや賭け事というのは、熱くなったら絶対にダメだし、常に冷静に判断をし、負けたのであれば何故負けたのか何故勝ったのかを分析する必要があります。
普通に仕事をするよりも、神経をすりへらすことにもなりますし、オススメ自体はしませんが…
絶対に勝てない！やインチキだ！と叫び、勝つための努力もろくにせず、文句ばかり言う人はあまり好きではなく、どんなことでもやっている努力の方向が間違えていなければ、長い目で見た時に結果はある程度ついてくるものです。
そんな話は置いておいて…
本編に戻ります。
そんな考え方を持っている僕なので、再びパチンコをしながら仕事をするということになっていくのですが、根本的にお金に余裕があるわけでも無ければ、変な焦りを持つことにより、全く冷静に立ち回ることが出来なくなっていて、負け続ける日々が訪れます。
そしてそこから、
ちゃんとやれば大丈夫。
俺はできるから。
と、マインドコントロールしながら生活をしていました。
気がついた時には、使ってはいけないお金を使ったり「嘘」をついてお金を借りたりし始めることに。
取り返したいという気持ちではなく、現状を変えるにはこれしかないんだ。
という強迫観念に近いもので、動いていたように思います。
気がついた時には、もう時すでに遅し。
どこからもお金は借りれず、どうにもならない所まで落ちていました。
そこで初めて彼女にそのことを告げたわけですが、彼女は
「一緒に頑張ろう。」
と言ってくれました。
そうして僕は、少しずつ真面目に借金返済のために働きながらコツコツと返していっていました。
そんな生活が数年続き、同じ場所でバイトとして働いていたのですが、ある日店長から
「だーすけ、君は仕事に真面目だし、知識も豊富でスタッフからも好かれてることだし、社員になってくれないか？」
と言われ、僕は社員の方とも仲が良かったので社員として入社をすることになりました。
そのお店は、近くにある大きな系列店が出来た時に顧客が流れてしまい、経営的にも苦しい状況だということはわかっていましたが、初めて数年も働いたお店だったので愛着もあり、
「この店の活気を取り戻したい。その力になれるのであれば、頑張りたい。」
という気持ちでした。
バイトとしては約3年近くいたので、新しく覚える仕事もそこまで多くはなく、働く店のことを考える時間が多くありました。
たくさんの提案をしたり、意見を言ったりしながら少しずつお店に変化が見えてきた頃、本社の人が現れて
「別の店舗で人員不足が出てしまったから、3ヶ月だけヘルプで行ってくれないか？その後にまたこの店舗に戻るように手配するから。」
と頼まれることに。
僕は他の店舗のことを学んで、自店で活かすことがあればと思い、3ヶ月のヘルプに行くことに。
そこで訪れる地獄の日々
そして思いもよらない出来事に巻き込まれることに