僕たちはどう生きるか
出世したくない。
年々そんな考えが強くなっていく。
入社した頃は会社の求める人材像になるべく精進し、社長にはなれないまでも部長や役員くらいまでは出世できれば良いななどと薄らぼんやりと考えていた。
年次を重ねて自分にはそんな能力は無いということは嫌というほど分かっている。実際問題管理職にもなれないだろうし、現時点なりたくもない。
マネジメントスキルが壊滅的なりに会社に貢献するにはどういう仕事をするのがベターかということは考えているが、正直今の待遇なら出世せずとも良いと思っている。
なのに昇格の内示を聞いたもんだから内心穏やかではない。
折に触れて自分はそんな器ではないと上にも伝えているつもりなのに、自分の何がそんなに評価されたのか。
今の職位の期待レベルさえ満たせている気がしない。
昇進というのは端的に言えば責任と給料のアップだ。
会社からすれば仕事の質・量・責任を増やしていく代わりに給料を上げるということなのだろうが、ぶっちゃけ今の給料でなんの不満もない。
ただ朝から深夜まで働く仕事量に不満はある。アウトプットそのままでだんだん就業時間を減らしていくという選択肢もあっても良いのではないか。
要はCPUやメモリの性能アップと同じだ。
パーツの性能が上がればPCのパフォーマンスは上がるが、同等の性能で良ければより小型化できる。
PCの性能がいくら上がってもアプリもそれに応じて重くなる。パワポやエクセルは昔に比べて相当機能アップしたが、大半の用途でどれだけ恩恵を受けているだろうか?
キーボードやマウスのユーティリティソフトに数百MBの容量を食うのも当たり前になったが、昔に比べてどれだけ効率向上に寄与しているだろうか?
労働組合員の最高ランクの業務分掌を見ながら、やっぱり何かの間違いではないかと考えている。
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