Copilot
昔からそこそこパソコンには詳しい方だった。
といってもPC98からとかWindows95からとかいうほどではなく、初めて触れたインターネットはすでにブロードバンドと呼ばれる部類だった。テレホタイムやダイヤルアップ接続のピーヒョロも知らない。それでも令和の時代には十分な古参だろう。インターネット老人であることは間違いない。
IT屋ではないので最新技術には疎いが、検索技術は今でもそれなりに通用するスキルだと思う。
分からないことがあるとき、あれなんだっけ?と忘れたとき、パッと検索して知ることができる。当たり前のようで、意外とできない人がいるのに驚く。
Yahoo!知恵袋なんかが良い例で、そこにたどり着いて質問するよりググったほうがよっぽど早いだろうと思う質問がとても多い。
ゴミサイトのSEOで昔より有用な情報にたどり着くのが難しくなっているとは思うが、適切な検索ワードを入れることができるというのはそれだけでアドバンテージになるようだ。
そんな具合なので、自由にネットを使える日常生活では色々なことを知っている、なんでもこなせる人と思われがちだが、自由にネットを使えない仕事では途端にパフォーマンスが悪くなる。
最近はずいぶんDXも進んできたのでましになったが、入社した頃は人権のないスペックのPC、Google画像検索やYahooニュースもフィルタリングされるネット環境、スタンドアロンの評価解析PCに外付けハードディスクを繋ぐだけで数十分かけて承認印を貰い歩くようなことをしていたので、大学での研究との落差に愕然としたものだった。
適切な検索ワードを選ぶには検索エンジンの特性や挙動を多少なりとも意識する必要がある。最近だとAIのプロンプトエンジニアリングにも同じことが言えると思う。
仕事では機密の関係で使えないが、何度かプライベートで長文を書く機会があり、ChatGPTで推敲を重ねたことがあった。やりたい作業を明確に指示できれば、とてもわかり易い文章が短時間で作れる。
逆に調べ物には全く向かない。
ある歌のフレーズを思い出したが曲のタイトルが思い浮かばない。歌詞の一部は正確に覚えているので、検索エンジンで調べるのもそこそこに、年代を指定して男性歌手だったと思う、と質問してみたが、アーティストと曲名が一致しない、そもそもそのタイトルには指定した歌詞の一部すら入っていないという有様だった。
結局横着せずにググったほうがGPT-4よりも早かった。
ITに限らず、ハサミは使いようなのだ。
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