トイレ掃除は好きですか?
私が高校生の時、地元のラーメン屋でアルバイトをしていた。
留学で来ていた外国人2人と、ホール仕事を一緒にすることが多かった。
しかし、彼らは”雑用”というものを一切しない。
トイレ掃除をはじめ、床掃除、テーブル拭きも。
正直めちゃくちゃイライラした。
そりゃ、私だって嫌だし。
他の人がやってくれるのであれば、やりたくないし、アルバイトだしって、ずっと思ってた。
それを、父に相談した。
話を聞いた父はこう言った。
「あー、もったいない。
誰もやりたがらない仕事だからこそ、やるべき
だよ。」
私は、はっ?と思った。
確かに掃除はいいことだし、綺麗に越したことはない。
「でも、ありがとうとも言われないし、感謝され
なければやっても意味がない。」
と私は言い返した。
すると父は、
「絶対に見ていてくれる人がいる。」
と言い切った。
そして、しばらく父の言葉を信じ、一生懸命働いた結果、私はお金の管理の仕事も任されるようになった。
もちろん留学生2人は任されていない。
これは、信頼の差だと思う。
「ありがとう」と直接言われなくとも、こういう形できちんと戻ってきたのだ。
それと同時に、時給も上がった。
”トイレ掃除をすればお金が入ってくる”
という認識は間違っていて、
”経済的豊かさに繋がるマインドが得られる”
というのが正しいと思う。
綺麗にすることが目的ではなく、心の汚れをトイレ掃除で流すことによって良い精神状態を保つことができる。
また、人が嫌がることを率先して行う人は誰かに感謝され、人間関係も円滑になるのだ。
トイレは、家や会社での共有スペースであることが多いが”他人のために”自らが率先して行うことをぜひ始めてみて欲しい。
きっと何かしらのいい変化が訪れると思う。
そして、それに気づかせてくれた父に感謝だ。
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