ナルコレプシーあるある1。

ナルコレプシー患者の典型的な副症状として情動脱力発作(ナルコレプシーには1型と2型があり、この症状が伴うのは1型とのこと)がある。僕の場合、自身の性格を変えざるを得なかったほど、人前でその症状を露呈するのには躊躇いがあった。感情の高ぶりで発生する(身体の力が抜ける)ので、出来るだけ人前で強い喜怒哀楽を表さないように気持ちを抑え込んできた。
そして喜怒哀楽とともに自尊心がくすぐられるときにもその症状が現れる。何か気の利いた言葉を発したり、自分の思い描いた結末が目の前に現れるときがそれにあたるが、長年の鍛錬で激しい感情は鎮められるようになったものの、自己顕示欲は捨てきれない僕は、会社で、家族の前で、満を持して発したその言葉に気持ちがこもればこもるほど口元から顔面の力が抜け、( ー`дー´)キリッとしたナイスミドルになったつもりが、ただのフニャおじさんとして撃沈するのである。

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