#0 芸術はわたしを救う
はじめまして。ひらり です。
これから、わたしと同じようにがん闘病を経験された方、そして闘病を支えた方たちに『あなたを救った芸術』についてお話を伺いたいと考えています。
初回となるこのページでは、自己紹介をかねて『芸術はわたしを救う』ひらり の場合。をお話しさせてください。
わたしを救った音楽
黒木渚 ブルー
手術後、約1ヶ月間の入院期間中。
病気と、これからの人生に向き合う苦しさを感じていました。
抗がん剤治療がスタートすると、身体がキツ過ぎて悩んでいる余裕さえなかった。
振り返ってみると、わたしが精神的に最も苦しかったのは多分この期間でした。
泣きたくても泣けない自分の弱さ。
唐突に日常から突き放されたような疎外感。
悲しみに潰されず前へ進みたい心。
すべてをわかってくれているような、歌詞とメロディーが、その時の自分にあまりにもピッタリでした。
病気になる前から知っている曲だったけど、聴こえ方が全く違った。
病室で耳に突っ込んだイヤホンから流れてきた瞬間、鳥肌がたちました。
わたしを救った本
志賀直哉 短編集
音楽と同じく、手術後、約1ヶ月間の入院期間
こちらも音楽と同様ですが、これから向き合うべき病気や人生に対して、苦しさを感じていました。
抗がん剤治療がスタートすると、身体がキツ過ぎて悩んでいる余裕さえなかった。
振り返ってみると、わたしが精神的に最も苦しかったのは多分この期間でした。
現状に対して、前向きでいたいのに落ち込んでいく自分がいて、ドロドロとした心を抱えていました。
そんなとき読んだのが、色々な人間の心がたくさんの物語で表現されている短編集。
人間なんて、こんなにぐちゃぐちゃで表裏一体だ。私と一緒。わたしもこのままでいい。と、ドロドロの自分を受け入れられ、心が軽くなった気がしました。
音楽も本も、病気になる前から聴いていたし、読んでいたものです。
でも、こんなにも胸に響いたきっかけは病気でした。
………
今回の「わたし」こと、ひらり の『ココロとコトバ』も紹介してます。
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