ファイト・クラブ(映画)#3 芸術はわたしを救う
大切にするのは、
○匿名性
○だれも傷つかないこと
○考えを押し付けないこと
○自分たちのなかにある、『患者さん』や『患者さんを支える人』のイメージに囚われないこと
……………
こんにちはリナタです。
今回は、がん治療を経験された「わたし」さんの「心の支えになった芸術」をご紹介します。
わたしを救った映画
ファイト・クラブ 1999年公開 (139分)
いつ頃支えになっていましたか?
腫瘍摘出の手術を受けた後
それはどんな時期でしたか?
いろいろな人から、自分の病気や入院についてよく尋ねられていた時期でした。
なぜ救われたんですか?
病気について、適度に明るく説明するのに便利だったからです。
僕に病気のこと尋ねてくれる人の多くは、心配半分・興味半分でした。
心配されすぎても困るし、軽く扱われすぎてもモヤモヤしてしまう。
そのため、「僕の体は大丈夫だ」と伝えつつ、話を上手にそらすことのできる何かが欲しかった。
そんなニーズにファイト・クラブはうってつけだったんです。
この作品は、ブラッド・ピットが主演を務めた有名な映画で、精巣腫瘍患者のキャラクターが登場します。
エキストラ的な役回りではなく、作品中の重要なプロットとしての登場です。
しかし、ブラッド・ピットとヘレナ・ボナム=カーターに目が行ってしまうためか、記憶に残っている人が少ない印象があるんです。
だから、病気や入院のことを尋ねられると、「ファイト・クラブに出てくるのと同じ病気だよー。僕は片方だけだから全然大丈夫。ありがとー。」と答えていました。
大概の人は、この作品に精巣腫瘍患者が登場することを知らないです。
映画そのものを知らない人もいます。
映画の話をしながら病気の説明をすることで、暗くなりすぎず、軽くなりすぎない回答ができます。
場合によっては話をそらすこともできたので、とても助かりました。
この映画は、病気になる前から好きな映画の一つでした。
でも、精巣腫瘍患者が登場することは全く意識していませんでした。
病気が発覚し、同じ病気を扱った芸術作品を検索したところ、この作品に再び出会ったんです。
それまで好きだった作品を、もっと好きになれました。
………
今回の「わたし」さん、『ココロとコトバ』についても紹介していただきました。
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