ちゃんと治療して、元気になってもらわにゃならん #16ココロとコトバ
大切にするのは、
○匿名性
○だれも傷つかないこと
○考えを押し付けないこと
○自分たちのなかにある、『患者さん』や『患者さんを支える人』のイメージに囚われないこと
……………
今回お話をしてくださったのは、乳がんを経験された「わたし」さん。
当時、45歳だった「わたし」の『ココロとコトバ』をご紹介します。
Q.あなたが言われて救われた(嬉しかった)、または自分にかけてあげたい言葉はありますか?
誰が言った?
一番初めに検査に行った病院の先生
実際の言葉
「ちゃんと治療して、元気になってもらわにゃならん」
しこりを見つけて検査に訪れた病院で、やはり「がんである。」と告知を受けました。
告知後、その日のうちにできる限りの検査をすることに。
先生のところでお話を伺っていたとき、手元の資料を見つめながら何気なくこのコトバを呟いていました。
わたし元気になれるんだ…。と思いました。
【自分が病気である。】ということが、理解できているような。理解できていないような。
そんな状態のとき、このコトバが耳に届きます。
先生にとっては、ただの独り言だったのかもしれません。
でも、その瞬間わたしの視界は、パッと晴れたような気がします。
「ああ、元気になれるんだ。」とココロは一気に、プラスの方向に引っ張られたんです。
ここから先の治療中、落ち込みがちな場面が訪れるたびに思い出して、元気をもらえました。
Q.あなたが言われて傷ついた、
言われたらショックだったと思う言葉はありますか?
誰が言った?
上司
実際の言葉
傷ついたというより苦笑してしまった言葉なんですが…。
「貧乳の気持ちわかった?」
仕事しているときの雑談中、流れで言われました。
(多分、胸のサイズの話をしていたはずです。)
「え、そこ??」ってなりました。
貧というか無…だからな…。
わからん…って。
人によっては、傷つくタイプの話だと思います。
わたし自身に関していえば、片方無くなったことについて大きく凹んだりまではしていなかった。
どちらかというと、「しょうがないじゃん。」という気持ちが強いですね。
なので、「何言ってんだこの人は?笑」となりました。
Q.あなたが言ってしまって後悔した言葉はありますか?
誰に言った?
母
実際の言葉
「わたし、乳がんなんだって」
最初の検査が終わって自宅に帰ったとき、母にがんの報告するためにこのコトバを伝えました。
どうしても伝えないといけない一言だったので致し方ないんですが…。
やはり、親に報告するのはかなり抵抗がありましたね。
ただ、母の反応が予想外で、
普段よりもオクターブ高い声で「ヒェ!!」って言われました。笑
深刻になられたら困るな…。と思っていたので、こちらの抵抗感も払拭してくれる反応で助かりました。
……
今回の「わたし」さんは、心を支えた芸術についてもお話ししてくださいました。
ひょっとすると多くの人が遊んだことのあるゲームかも?
ぜひご覧ください。
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