ピアノソナタ第14番「月光」 #23 芸術はわたしを救う
大切にするのは、
○匿名性
○だれも傷つかないこと
○考えを押し付けないこと
○自分たちのなかにある、『患者さん』や『患者さんを支える人』のイメージに囚われないこと
……………
こんにちは 啓意リナタです。
今回ご紹介くださったのは、大腸がんを経験されたお父様を支えられた「わたし」さんです。
あなたを救ってくれた音楽
ピアノソナタ第14番「月光」第一楽章
/ ベートーヴェン作曲
がんの告知されたときから、最期のときまで。
ずっと支えでした。
父は脳出血になってしまったため、がん治療を施せなくなりました。
延命治療もしない選択をしたため、いつ病院から連絡が来てもおかしくない状況です。
そんななか、日常生活は続きます。コロナ禍で職場は人手が足りず仕事にも追われて、落ち着かない毎日を過ごしていた時期でした。
わたしは、長い期間ピアノを弾いています。
その当時も演奏会が迫っていて、そこで披露する予定だった曲を練習していました。
わたしの演奏で何度も聴いていた曲です。
父に演奏を届けたい。そう思い、録音していた曲を最期の呼び出しがあったとき聴いてもらいました。
何回も聴いていたので耳馴染みがあったのかも知れません。
父も呼びかけに応えてくれました。
コロナ禍で直接会えず、治療もできない。
なぜこんなに父は苦しまないといけないのか、暗い気持ちが溢れるような日々でした。
でも、父がピアノの演奏に反応してくれ、呼びかけに応えてくれたとき、ほんの少しだけですが救われたような思いが芽生えました。
………
今回の「わたし」さんは「ココロとコトバ」についてもお話をしてくださいました。
ぜひ、ご覧ください。
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