足がなくなったとしても命があればいいよね #22 ココロとコトバ
大切にするのは、
○匿名性
○だれも傷つかないこと
○考えを押し付けないこと
○自分たちのなかにある、『患者さん』や『患者さんを支える人』のイメージに囚われないこと
……………
今回お話をしてくださったのは、小児がんを経験された「わたし」さん。
当時、10歳だった「わたし」の『ココロとコトバ』をご紹介します。
Q.あなたが言われて救われた(嬉しかった)、または自分にかけてあげたい言葉はありますか?
誰が言った?
おばさん
実際の言葉
「寂しくなったら、いつでも連絡ちょうだいね。すぐに飛んでくるからね。」
骨肉腫が見つかり、手術ために入院をすることに。
病室に、おばさんがお見舞いに来てくれました。
そのときかけられたのが、このコトバです。
なぜだか、いちばん心に響きました。
勇気が湧きました。
「自分には、守ってくれる人がいっぱいいる。」「頑張ろう。」って思えましたね。
Q.あなたが言われて傷ついた、言われたらショックだったと思う言葉はありますか?
誰が言った?
遠い親戚の人
実際の言葉
「足がなくなったとしても命があればいいよね。」
ガン告知後、落ち込んでるときのエピソードです。
親と親戚の人が話をしている内容が、聞こえてきました。
このコトバが耳に届いたとき、咄嗟に「聞こえていないフリ」をしたことを覚えています。
悔しかったです。
わたしは、足も命も諦めていなかった。
主治医の先生と、「頑張ろうね」と話した直後のできごとでした。
親戚の人には、早く帰って欲しくてしょうがなかったです。
もし顔を合わせて、直接このコトバを言われたら…。
そう考えると、たまりませんでした。
Q.あなたが言ってしまって後悔した言葉はありますか?
誰に言った?
担当の看護師さん
実際の言葉
「あっち行って」
手術後だったので、まだ麻酔が抜けきっていなかったときの話です。
そのため、はっきり記憶していないのですが…。
寝ぼけてて、無愛想なコトを言ってしまったみたいです。
看護師さんに「あっち行って」と言ったことを知ったのは、しっかり麻酔が抜けてからです。
両親から、聞かされて「ごめんなさい」って謝ったことを覚えています。
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
……
今回の「わたし」さんは、ココロを救った芸術についてもお話ししてくださいました。
ぜひご覧ください。
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