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挫折しなかった場合のデメリットや、挫折したことによるメリットを挙げてみる
こんにちは、花木裕介です。
挫折というと、どうしてもマイナスなイメージが付きまとってきますよね。
でも、挫折したからこそ得られたもの、逆に挫折しなかったら陥っていたかもしれないことを想像するのも、挫折と長く上手に付き合っていく上で、一つの方法かもしれません。
事実は変えられないが、次の行動次第で捉え方は変えられる
例えば、プロスポーツ選手が怪我で20代前半に選手生命を絶たれてしまったとします。これは本人にとっては耐え難いほどの挫折でしょう。簡単には折り合いなどつけられるものではないと思います。
でも、そこから少しずつ少しずつ、セカンドキャリアを切り開いていき、何かのビジネスをスタートしたとする。
もちろん、スポーツ選手として成功していることが当時の本人にとっては望ましいのは間違いないとして、とはいえ選手生活は一生続けられるわけではない。
この挫折がなければ、もしかしたらそのビジネスは始められなかったかもしれないし、ずっと選手として活動し、いざ引退時に30代でセカンドキャリアを考えたとき、年齢を重ねすぎていてうまくいかなかった可能性もあります。
人生に「たられば」はありません。挫折した事実は変えられない。であれば、時間をかけてでもいいので、次の行動をしていき、挫折に意味を持たせたり、捉え方を変えたりするのも一つの方法ではないでしょうか。
ミドル世代の挫折に意味をもたせる
ちなみに、私の場合は、がん罹患をきっかけに、社内でポジションアップしていく当初の目標は叶わぬものとなりました。それによって、社内での重要な役割や周囲からの承認などはほとんどと言っていいほど得られなくなりました。
それによる喪失感は数年間続きましたし、今も全くゼロになっているわけではありません。
でも、この挫折がなければ、40代で法人を立ち上げたり、講演をしたりすることはきっとなかったでしょう。今思えば、これらは私がいつか死ぬまでにやりたいと思っていたことでした。
でも、挫折する前は、そんなことサラリーマンをやりながらできるわけないと思っていました。
逆に挫折をしなかったら、恐らく社内での業務に邁進し、時に出世などもしたかもしれませんが、もしかしたらどこかで精神的に行き詰まっていたかもしれません。
社内でのポジションアップは、いつかやりたいと思っていたことに直結していたわけではないですし、どこかで自分がよく見られたいという思いもあったからです。
体も今以上に壊してしまっていたかもしれない。
負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、挫折にずっと囚われているよりも、きっとこう考える方が前を向けるような気がします。
「挫折しなかった場合のデメリットや、挫折したことによるメリットを挙げてみる」
こんな方法もあるんだということを知っておいていただけたらと思います。
(つづく)