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バレエ小説「パトロンヌ」(幕間2)
物語は、いよいよ後半に入っていきます。寺田甲斐というバレエダンサーに魂を奪われた2人の女性の心情を軸として、これまで「パキータ」「バヤデルカ」「カルメン」「ジゼル」「眠りの森の美女」などについて書いてきました。この後、「ドン・キホーテ」「ラプソディ」「海賊」などが続く予定です。他にも、「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」など、有名なバレエはたくさんありますし、それらについて書きたいことは私にもたくさんありますが、バレエのすべてを網羅することがこの小説の目的ではありません。また、すべてのバレエを網羅できるとも思っていないので、もし、「あれについてなぜ書かないのか?」というお気持ちが湧いてきたとしても、どうかご了承ください。
リカとミチルはこの後も、甲斐のバレエにずっと同じ情熱を持って接することができるのでしょうか。それとも、変容していくのでしょうか。消滅してしまうのでしょうか。どんなラストにするのか、私はまだ決めていません。これから書くにあたって、もう一度これから登場する作品のDVDを見直したいと思います。少しお時間をいただきますことも、併せてご理解くだされば幸いです。
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