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杉山和一から学ぶ
先日、ぎっくり首になり、鍼治療をしてもらいました。
初めて鍼治療をしたのは去年の5月で、今回で3回目でした。
3回目になっても、鍼は緊張しますし、怖いです。
あの、
ずーん
とする感じは、気持ちよくもあり、怖さもあります。
さて、
「杉山和一」(すぎやま わいち)
という方をご存じですか?
私は、鍼治療について調べていたら、この方のエピソードに出会いました。
今日は、杉山和一さんについて書こうと思います。
杉山和一は、管鍼法の発明家であり、鍼灸の神様とも呼ばれる人です。
世界で初めて視覚障害者の鍼灸学校を創設しました。
杉山和一は、1610年に三重県で生まれ、藤堂藩という武家の長男でした。
幼いときに伝染病で失明してしまいます。
この失明により、武士として刀を持つことを諦め、江戸で開業する鍼の医師の元へ入門しました。
ところが、杉山和一は、不器用で物忘れも激しかったそうです。
いわば、出来がよくなかったのですね。
さて、鍼の医師の元に入門した杉山和一。
なんと、痛がりで怖がりだった為、鍼を打たれるのはもちろん、打つのも嫌だったのです。
当時の鍼治療では、とても太い鍼を使っていたため、痛みが強かったのです。(この時代なら、私も受けたくないです)
そんな和一ですから、師匠から破門されてしまいます。
ここでのエピソードとして、杉山和一が
患者さんが痛いというので鍼をさせません
師匠が、「そんなの当たり前だ!何を言っているんだ!」と言っても、
でも患者さんが可哀想で…
と言ったというエピソードが残っています。
私は普段、教員として小学生と関わっています。
年齢差もありますし、自身の性格もありますが、どうしても、
教えている
という上から目線になってしまう時があります。
そうなると、「どうしてできないんだ?」「なんでなんだ?」というマインドになりやすくなります。
自分の悪い癖であり、よくない部分です。
その短所を見つめた時に、先程の杉山和一の考えが胸に沁みました。
患者さんが痛いというので鍼をさせません
でも患者さんが可哀想で…
相手に寄り添った、相手のことを思う優しさに満ち溢れた言葉だと思うのです。
このような感覚で、日々子どもたちと接していきたいと思いました。
相手に寄り添う、相手のことを思う、この感覚をより強く持って、修了式までの残りの1週間を過ごしていきたいと思います。
ちなみに、破門された杉山和一は、芸能の神であり、盲目の守護神であると言われていた江島神社に向かいます。
続きは明日書こうと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。