【学級通信】わたしのいもうと④
昨日の続きです。
ヘビの脳、ネコの脳、ヒトの脳、いじめはどの脳を傷つけるのか?
正解は、『ヘビの脳』です。
〇〇さん、〇〇さん、〇〇さんが正解でした。お見事!
多くの子は、『ネコの脳』や『ヒトの脳』だと考えます。(大人もそう予想する人が多いです)
けれども実は、いじめは生きるうえで一番大切な、食べる、寝るなどをつかさどる『ヘビの脳』を攻撃し、弱らせていくのです。
いじめは、相手の生きる力を奪っていることになるのです。
いじめは、相手の命をどんどん縮めているという意味では、殺人と同じです。
では、逆に、いじめたり悪口を言ったりした人の脳にはどんな変化があるのでしょうか。
いじめたり悪口を言ったりすると、脳の中で「ノルアドレナリン」という物質が分泌されます。
別名「怒りのホルモン」とも言われる物質です。
春山茂雄というお医者さんが書いた『脳内革命』という本の中では、生物の中で一番強いと言われているヘビの毒の次に強い毒だというように書いてあります。
だから、いじめたり悪口を言ったりしている人も、病気になったりするのです。
ちなみに、ノルアドレナリンの適度な分泌は集中力や判断力をアップさせる効果もあります。
一方、人を助けたり感謝の言葉を言ったりすると、脳の中では「βエンドルフィン」という物質が分泌されます。
これは、幸せを感じたり、体が元気になったりする物質です。
「ランナーズハイ」の時にでるものです。
いい言葉を使うことで、体も元気になっていくのです。
少し難しいかなとも思いながら、話しました。
しかし、子どもたちは真剣に聞き、授業後にはノルアドレナリンという言葉を覚えている子もいました。
「いじめると相手の命を奪うことになる」、「いじめている人も脳の中で毒がでる」、「いい言葉を使うと体が元気になる」ぐらいでも頭の片隅に残ればいいかなと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
5年前に1年生担任をしていた時の通信から引用しました。