校内研のあり方を考える


先週の土曜日、熊本市の五福小学校に伺いました。

公開授業と授業研究会に参加しました。

五福小学校は、「Apple Distinguished School」の認定を日本の公立学校で初めて受けた学校です。




「Apple Distinguished School」の認定について、五福小学校の学校論文には次のように書かれています。

Appleがテクノロジーを活用し、つなげる、 協働、クリエイティビティ、パーソナルという特徴を持った学習体験が実現されている世界の革新的な教育機関として、Apple Distinguished School の認定を日本の公立学校では初めて本校は受けている。 

熊本市立五福小学校HP「令和4年度 学校論文」より


その実践を観に、全国各地から200名ほどの先生方が来られていました。

研究協議で4人グループになったのですが、熊本市の先生(2名)、神奈川県小田原市の先生、私(佐賀県)という構成でした。

この出会いも非常に幸運で、素敵な先生方と教育についてお話できたことを嬉しく思います。





さて、タイトルの

校内研のあり方を考える


についてです。


五福小学校の校内研(授業研究会)について、熊本大学の前田康裕先生が鼎談の中でお話しされていたことが印象的でした。


それは、五福小の先生方が

自分ごと

として、校内研に臨まれているというお話でした。




私が経験してきた校内研(授業研)というのは、授業者の授業についてあれこれ話して(これ自体が悪いわけではないですが)、良かった点や改善案などを出して、「授業者の先生、お疲れ様でした〜」というのが多かったです。

授業者の学びはありますし、参観・参加された先生も学びはあると思います。


けれども、どこか『人ごと』のような雰囲気があるように感じるのです。(私だけかもしれませんが)




一方、五福小学校の授業研は、みんなが『自分ごと』のように先生たちが取り組まれているというお話でした。

それは、少人数の対話形式を取り入れたり、研究会の後半に「自分自身の授業をどうしていくか」について話したりすることで、『自分ごと』になっていくとのことでした。


形式的な校内研や授業者を押し付けるような校内研では、誰も幸せにならないと思っています。

ここでは、校内研・授業研自体の実施についての是非は置いておいて、せっかく取り組むのであれば、多くの先生方が幸せになるような取り組みができたらいいと思います。



そろそろ来年度の研究の構想について考える時期になってきました。

校務分掌はどうなるか分かりませんが、ミドルリーダーと言われる年齢層にはなってきましたので、どういった校内研が先生方の幸せに繋がるのかを考える日々です。


大きく変えることで困惑される先生もおられるでしょうし、形式的なままではよくないのではと思っています。


今回の五福小学校の参観を機に、来年の校内研について『自分ごと』として、提案・意見できるように進めていこうと思います。




最後までお読みいただき、ありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?