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【学級通信】建国記念の日

本日の学級通信です。

「小学生がシーンとして聴く道徳話100選」を参考に書きました。




「建国記念の日」




世界にはたくさんの国があります。

そのほとんどの国で、その国ができた日を祝う「建国記念日」や「独立記念日」があります。




例えば、アメリカの「独立記念日」は7月4日で、1776年にアメリカ独立宣言が公布されたのを記念する日です。
この日は、クリスマスなどのイベントと同じぐらいの盛り上がりを見せるそうです。


他にも、1991年8月24日にソ連から独立を宣言したウクライナや1957年3月6日にイギリスから独立したガーナなどの国が「独立記念日」を建国記念日としています。


オーストリアは1955年10月26に永世中立国を宣言した日を、スイスはスイス制約同盟が 結ばれた1291年8月1日を「建国記念日」としています。


ブルガリアなどの国は、「解放記念日」を建国記念日としているそうです。




一方で、現在の日本には「建国記念日」がありません。
あるのは「建国記念の日」です。

日本を作った神様たちの物語が書かれた「日本書紀」では、紀元前660年の1月1日に神武天皇が即位し、それが日本の始まりとされています。

その日本の初代天皇である神武天皇が即位した日である旧暦の1月1日を新暦に換算すると2 月11日になります。



日本は明治時代以降、2月11日を「紀元節」として祭日にしていました。

けれども、1947年に祝日に関する法律が変更され、「紀元節」をお祝いできなくなりました。



日本は諸外国と違って、大昔に占領された歴史を持ちません。

いつの間にか国ができあがり、徐々に現在の形になってきました。

だから、建国の明確な日付を証明する記録がないのです。




神武天皇の即位した日が2月11日であることを証明できない。

史実とは言えない。

しかし、明治以降国が始まった日とされてきた2月11日を祝日としたい。

そこで知恵を絞って、「建国記念の日」としたのです。 



たった一文字「の」を入れることで、「日本という国ができた日」ではなく、「日本という国ができたことをお祝いする日」としたのです。

1967年のことでした。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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