ニートにもっと頑張れよと言ってはいけない理由
みなさんこんにちは
突然ですが皆さんの周りにニートはいますでしょうか?
友人、家族、親戚。
今の時代身近な人がニートであるというのは決して珍しくありません。
そんな人に対して、あなたは「なに怠けてるんだ!もっと頑張れるだろ!」と思ってはないですか?
そんな方々のために今回は、「ニートにもっと頑張れよと言ってはいけない理由」と題しまして、ニートへの接し方や、ニートは日頃どんなことを思って過ごしているのかを、最近ニートになりたての僕が語っていきたいと思います。
おまえは誰じゃ!という方のために、軽く僕の自己紹介からしていきます。
僕は25歳の統合失調症持ちで現在ニートです。
高校卒業をしてすぐにホテルで働くも、メンタルを崩し退職。その後約4年間定職に就かずに、デイケアと言われる精神疾患を抱えた人のリハビリ施設に通っていました。
2022年11月に中小企業に再就職を果たすも、2024年6月、体調不良を理由に退職し、今にいたります。
仕事をしている期間より無職でいるときのほうが長いということで、ニートの人の気持ちはよくわかっているつもりです。
ではまず最初に、ニートは日頃どんなことを思っているのか。僕の経験談を交えて語っていきたいと思います。
ニートは、好きな時間に起きて、好きな時間に寝て、好きなことを好きなだけやるというのが基本になってきます。
最初は縛られるものが何もなく、大いなる自由を手に入れたと、嬉しさに打ち震える方もいるかもしれません。
かくいう僕もそうでした。
しかし僕の場合長くは続かず、約2週間でニートって暇だなと思い始めるようになり、虚無感にさいなまれることになりました。
この虚無感はどこから来るのかというと、1番は人と毎日会話していないというところから来るんだと思いますね。
世の中のニートも、人とのつながりが希薄であるということで、だいぶメンタルがやられているのではと推測されます。
「じゃあ働けばいいじゃん」という声も聞こえてきそうですが、僕を含めて、ニートは働きたくても働けない理由があるのです。
それを今からご紹介していきます。
まず第一に知っておいてほしいのは、ニートは心身の状態が著しく悪いということです。
なにが原因かは分かりませんが、常に体が重く何もやる気が起きないという症状にニートは悩まされることになります。
僕自身も、仕事に行かなくなってから、倦怠感と眠気の症状が出てしまい、就労支援施設に行こうにも体がしんどくて最近中々行けていません。
天候のせい?気圧のせい?薬のせい?といろいろと理由を考えていますが分からずじまい。
確実に言えることは働いていた時よりも、元気がなくなってしまったことです。
こんな状態で働けと言われてもちょっと困ってしまいます。
実際風邪のような身体に症状が出る類の病気よりも、心からくる病気のほうが、本人も周りの人も原因が分からず困惑してしまうといった点でとても厄介です。
そしてポイントなのは、周りの人の理解がないという点だけではなく、自分もその不調に気が付かないということです。
なんとなくイライラする、なんか体が重い、人と会いたくない等こういった症状があっても、それを病気ではないと思ってしまう心理は往々にしてあります。
こういったサインに気が付かずに、いつまでも医療機関に結びつくことができぬまま長い年月が経っていたなんてことも。
そうならないためにも、少し不調を感じたら、まずは周りの人に相談するという癖をつけることが大切です。
さて、ここまでつらつらとニートは心身の状態が悪いということを語っていきましたが、周囲がどうニートと接すればいいのかは、勘のいい皆さんならもうお気づきかもしれませんね。
そう、ニートはただ引きこもっていて気楽だろうという偏見を持たずに、ニートだって辛くて苦しいんだなという気持ちで、温かく見守ってほしいのです。
ニートにもっと頑張れよは禁句です。引きこもり期間が長引くだけでなく、本人の心にも深くダメージが刻まれてしまいます。
実際社会復帰するためには、本人の意思を尊重し、ゆっくり時間をかけてやっていくものです。
もちろん周囲の助けも必要不可欠ですが、過干渉にも不干渉にもならないちょうどいいバランスをとらないとならないため、とても難しいものです。
そのためニートやニートを持つ親はぜひ一人で抱え込まず、ぜひ誰かに相談してほしいですね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?