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脛骨髄内釘においてアライメント不良は偽関節の予後不良因子である(Goch A, . J Orthop Trauma. 2025 Feb )

Tibial Malalignment Is an Independent Predictor of Nonunion After Intramedullary Nailing of Tibial Shaft Fractures - PubMed

脛骨骨幹部骨折における髄内釘手術では偽関節が大きな問題となりますが、本研究はアライメントに着目した研究です。

酔っぱらっているので概要だけ

本研究の目的は、脛骨骨幹部骨折に対する髄内釘固定術後のアライメントと偽関節形成の関係を評価することにありました。
単一の外傷センターにおいて、後ろ向き症例対照研究を実施し、2007年から2018年の間に髄内釘固定を受けた閉鎖性または開放性脛骨骨幹部骨折(42A-C)の成人患者を対象としました。術後の冠状面および矢状面における脛骨アライメントについて、偽関節症例と骨癒合が確認された対照群とを比較しました。
対象となった192名(年齢中央値38歳、76%が男性)のうち、51名が偽関節となり、141名が骨癒合して対照群となりました。
1平面での術後の脛骨アライメント不良と偽関節との間に強い関連(オッズ比3.0、95%信頼区間1.1-8.3、P=0.03)が示され、冠状面と矢状面の両方でのアライメント不良ではさらに強い関連(オッズ比5.7、95%信頼区間2.1-16.1、P<0.001)が認められました。
これらの結果は、交絡因子を調整した後も、冠状面または矢状面での術後アライメント不良が脛骨骨幹部の髄内釘固定術後の偽関節のリスクを有意に増加させることを示しています。

Prevalence and influencing factors of nonunion in patients with tibial fracture: systematic review and meta-analysis - PMC

この論文によると、偽関節率が6.8%といわれていますので、25%が偽関節っていうのはいかがなものか。というところで、一般化しにくい論文だと思います。

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