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大人は転職できて卑怯です。

※短編小説

私は高校3年生、女。いわゆるJKというやつだ。高校には普通科と専門学科と総合学科が存在するが、私は専門学科に通っている。専門は情報学科だ。学校の偏差値は高くない、というか低い。大学へ進学する人は全体の約1/4程度で、進学先のほとんどは高校が付属している大学であり、エスカレーターで進学できる。受験勉強は必要ない。

あとは短大に進学する人が1/4、専門学校に進む人が1/4、就職する人が1/4だ。どの進路も綺麗に1/4に分かれている。地味にすごい。

そして、どの進路も受験がない。受験がないから勉強する必要がない。出席日数を確保し、定期テストで落第点をとらない程度に勉強すれば良いということになる。かくいう私は、専門学校に入学する予定だ。

こうなってしまうと、勉強というモチベーションがたちまち保てなくなる。

「良い大学に入るために勉強する」

は、世に蔓延る決まり文句だが、私の高校では通用しない。大学受験がないからだ。それなのに歴史の年号を覚える。文章を読み取って作者の心情を理解する。あーなんて無駄なんだろう。それなら帰ってネトゲしたい。

無駄なので、学校も休みがちになった。定期テストはテスト週間から勉強し始めてもなんとかなる。必要な出席日数を逆算して器用に学校を休むうようになった。無駄は嫌いだ。時間は有限だ。生きる時間は限られている。人生は短い。無駄はとっととなくすべきだ。

うちの親は理解があるのか甘いのかよくわからないけれど、「体調が悪いから休む」で休ませてくれた。助かった。

でも、学校を休むとよく思わない人もいた。周囲のクラスメートだ。休みがちになってからは周囲の目線が少し痛い。

「私だって体調が悪いのに、あいつは簡単に休む」
「親に無理やり生かされてる気にもなってみろ」

そんな心の声が聞こえてくる。

愛想を尽かして、人が離れていくのは仕方ないし、別に良いと思う。けど、一人だけ楽をするなと、足をつかんで、引っ張ろうとするのはいかがなものか。ほっといてくれと思う。出る釘は打たれる。みんな一緒。マイノリティは調子乗ってる奴。the 日本社会って感じだ。


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学校生活で辛いところは、その環境が嫌でも、ずっとその場にいないといけないことだ。転校すれば、環境は変えられるが、あまり現実的な解決策ではないし、転校は最終手段だろう。3年間ずっと同じ場所で同じ人たちと生活する。これが社会人になるための洗礼というやつか。苦行だ。大の大人でも、会社が気に入らなければ転職するのだ。学生が逃げられない社会はおかしい。異議ありだ。いじめがあろうものなら終わりだ。引きこもるしか選択肢がない。あー、早く卒業したい。卒業して大人になりたい。


他にも、心理学・メンタルヘルスについて自分が思ったこと・悩んだこと・知恵を読者のみなさんと共有していきたいと思っています。※スタバのコーヒー奢って聞く価値あったな、と思っていただけたなら、カンパしてもらえると嬉しいです。ありがたく書籍代に使わせていただきます。