中二病から大切な人と歩むまで【BUMP OF CHICKEN】
#いまから推しのアーティスト語らせて
コンテストを知ったとき、頭に浮かんだバンドはひとつ。
はいそうです。みんな大好き、BUMP OF CHICKEN、通称BUMP。
20代〜30代で知らない人はいないのでは?と想うくらい世代を代表するロックバンドですね。20代後半の私にとって、私の青春を彩り、支えてくれた存在です。多分、この年代ならBUMPという共通言語だけで仲良くなれると信じてます。多分。
そんな彼らは1999年にでデビューアルバムをリリースし、20年を経て今もなお、ファンの心の真ん中にあり続けています。
BUMPの魅力を語るにあたり、必要なワードは
哀愁の中の優しさ
弱さのなかの強さ
宇宙
などなどですかね。
やっぱり推したいのは歌詞に込める「ストーリー性」にあると感じます。1曲1曲に込められるストーリー。メロディの付きの小説といっても過言ではありません。黒猫の生涯を歌った「K」はその代表格です。当時、その強いメッセージ性に私を含め、多くの若者の心に響かせたました。
* * * * *
そして今もなお、みんなBUMPが好きです。中二病で隙あらばポエムを作っていたあのころから、すっかりいい大人になってしまった今でも、みんな大好き。
10代の頃からたくさんのバンド曲を慕ってきましたが、今でも聞き続けているのはBUMPだけです。いい大人になってしまった私の心のど真ん中にBUMPが住みついているのです。
なぜBUMPは私の心にありつづけるのか
それは
私と共にBUMPのバンドメンバーも一緒に大人になって、そのまま等身大を歌い続けているから
だと想いました。ここで年代ごとにBUMPをさらい、深掘りしてみます。
2000年代
BUMPに出会った時代。出会えた時代。
「天体観測」を皮切りにBUMPを知った人も多いはず。青春(あおはる)な心情を精一杯歌い上げた強く切なくな唄です。
迷い、悩みばかりだった私の心を貫いた1曲。
深い闇に飲まれないように 精一杯だった
君の震える手を握ろうとした
天体観測/歌詞:藤原基央
それから10年経った2010年
曲調が少し変わり始めたように感じます。今までが「満身創痍」であるならば、すこし落ち着いた青年の視点から歌うような。
今までとテイストが違うCOSMONAUTは議論を醸したアルバムでした。この変化にファンは
昔の方が良かった。
昔のロックな感じがよかった。
なんて声もあったように想います。
でも、それは10年を経て、BUMPも一緒に成長して、がむしゃらだった頃から成長して、大人になったからこその変化なのかなと。
宇宙にぽつりと存在している
をイメージさせる曲が増え、アルバムジャケットも宇宙帽を採用しています。
学生の頃では知らなかった世界に飛び出して、広大な宇宙に唖然とする私を静かに励ましてくれるかのような心地でした。
死ぬまでなんて嘘みたいな事を 本気で思うのは
生きている君に 僕はこうして出会えたんだから
そしていつか星になって また一人になるから
笑い合った 今はきっと 後ろから照らしてくれるから
宇宙飛行士への手紙/歌詞:藤原基央
そしてさらに10年経つ今(near 2020)
BUMPはまた変化した。
なんとかなるさ
大丈夫さ
気楽にいこうぜ
そんな曲が増えたように思います。大切な人に勇気を与える曲。
ああ、なぜ、どうして、と繰り返して それでも続けてきただろう
心の一番奥の方 涙は炎 向き合う時が来た
触れて確かめられたら 形と音をくれるよ
あなたの言葉がいつだって あなたを探してきた
Aurora/歌詞:藤原基央
迷子のままでも大丈夫 僕らはどこへでもいけると思う
君は笑っていた 僕だってそうだった 終わる魔法の外に向けて
今僕がいる未来に向けて
記念撮影/歌詞:藤原基央
すっかり大人になった私は、大切な人ができて、周囲では掛け替えのない子どももできて、守るものができました。独立から共存への昇格です。この心情が、やっぱり今のBUMPの歌とマッチする。
アーティストの中には青春をずっと歌い続ける人や10代の恋を歌い続ける人もいますが。
でもBUMPは今の20代〜30代の人と20年前から添い遂げ、私たちに突き刺さる曲を、届けている気がします。
10年後、20年後、BUMPはどんな歌を唄ってくれるのか、どんな世界を見せてくれるのか。
10年後、20年後も、ファンの心の真ん中にあり続けていることでしょう。
他にも、心理学・メンタルヘルスについて自分が思ったこと・悩んだこと・知恵を読者のみなさんと共有していきたいと思っています。※スタバのコーヒー奢って聞く価値あったな、と思っていただけたなら、カンパしてもらえると嬉しいです。ありがたく書籍代に使わせていただきます。