天狼星の守護神

【今回予告】

国を襲うことを決められた災いと、国を護ることを定められた土地神
二つの運命(さだめ)が交差したとき、神はこの地にひとつの御標を下した
それは天狼の国に伝わる英雄と土地神の物語
 
曇白の徴を持つ子にまつわる新たな御標が下された時
語り継がれた物語は、時を越えてこの地を再び襲う
その災いに立ち向かうのは、かの英雄の子か、それとも…
 
モノトーンミュージアムRPG「天狼星の守護神」
かくして、物語は紡がれる。

◆ハンドアウト内容◆

各PCには以下の設定がつく。セッション開始時にプレイヤーとよく相談すること。
PC①:異形の特徴をもって生まれてきた天狼の国の王族
PC②:天狼の国の土地神(子)を慕う其達or童子
PC③:天狼の国の過去を調べる歴史研究家
PC④:天狼の国の騎士団所属の騎士
PC⑤:裁縫師組合の裁縫師

◆ハンドアウト詳細◆

※クイックスタートは旧版AR掲載のもの(経験点60点環境)だが、改訂版・初期作成への調整可能

【PC①】推奨クラス:異形
シナリオパートナー:“英雄の子”ソレイユ・ランベルト(感情:親愛or愛情)
クイックスタート:漆黒の災獣
※20歳以下であること。
君は天狼の国の王族の血を引いているが、生まれた時から身体の一部が曇白色だったため、神に背いて生まれた“呪われた子”であるとして、王族として認められずに城下にて生活している。
ソレイユ・ランベルトは、君の身を心配してくれる数少ない人間であり、君のために騎士団員を派遣し、彼自身も頻繁に君を訪ねてきてくれている。いつもと変わらずソレイユと過ごしていると、この国に一つの御標が下り、君の身体には異変が生じた。自分の身に何が起こっているのか、協力を申し出てくれるソレイユと共に調べることにした。
(PC①を取り巻く環境の補足)
君は国王の直系の血筋であるにもかかわらず、城下で民に混じって暮らしている。民は君が王族の血を引いていることは(君が言わなければ)知らないが、君が異形の特徴を持つということは知られており、君と話してしまうと自分まで呪われるとでもいうように、民は君と積極的にはかかわろうとはしない。

【PC②】推奨クラス:其達もしくは童子
シナリオパートナー:“蒼氷の狼“メールー(感情:尊敬or親愛)
クイックスタート:狭間の妖神(其達)もしくは巣立ちの嬰児(童子)

君は“蒼氷の狼“メールーと共に過ごす其達もしくは童子だ。
君は、まだ子供の狼であるにもかかわらず、土地神の子として重要な役割を担い、国のためにあろうと努力をするメールーのことを慕っている。メールーも君が来るのをいつも楽しみにしてくれているが、今日はどうやら彼の様子が変だ。
問い詰めてみると、最近魔封じの氷が溶け始めているらしく、魔封じの氷から生じるほつれの量が増えてきているらしいことを教えてくれた。君は、前にメールーは裁縫師の力を借りてもほつれを相殺するのが精いっぱいだといっていたことを思い出し、彼の手助けをすることを申し出るのだった。

【PC③】推奨クラス:なし
シナリオパートナー:天狼の国(感情:指定なし)
クイックスタート:彷徨える旅人

君は左の地で御標によって引き起こされる歴史を研究している(君自身はこの国の出身でなくても構わない)。天狼の国の王立図書館からの呼び出しに応じて図書館を訪ねた君は、館長であり王族の家系に名を連ねるレストレア・ルフェーブルから、この国の歴史書を編纂するにあたりこの国で50年前に起こったことを調べてほしいと依頼された。
彼は平穏が訪れたはずの国で異形の徴を持つ子が生まれたことに、何かまだこの国には明かされていない何かがあるのではないかと考えているようだ。君は彼の言に従い、この国の歴史を調べてみることにした。

【PC④】推奨クラス:戦人
シナリオパートナー:“英雄の子”ソレイユ・ランベルト(感情:尊敬or信頼)
クイックスタート:誇り高き護聖

君は天狼の国の第一騎士団に所属する騎士だ。君の所属する隊の隊長は英雄の子と名高いソレイユ・ランベルトである。そのような有名な隊長の率いる隊に所属できたことを君は誇らしく思っている。
ただ一つ不満なのは、君の隊の任務に異形の徴を持つ子(PC①)の監視兼護衛の任務が含まれていることだ。隊長であるソレイユが自らその任を引き受けたと聞くが、そうでなければ、誉高い第一騎士団は国王や王太子の護衛を任されていたはずだ。とはいえ、隊の任務に手を抜くわけにはいかない。隊長ソレイユからの指示に従い今日も君はPC①の家に向かうのだった。

【PC⑤】推奨クラス:裁縫師
シナリオパートナー: “蒼氷の狼”メールー
クイックスタート:烙印の魔女

君は裁縫師だ。(天狼の国の出身でも違っても構わない。)天狼の国にある裁縫箱の支部に所属していた裁縫師が老齢で引退することになり、後を引き継ぐことになって天狼の国に来たばかりだ。
この国の裁縫師は、通常の支部と異なり、魔封じの氷と呼ばれる先代の土地神と災いを封じた氷から滲み出るほつれを繕い、土地神の子と協力して国を守るという仕事があるらしい。君は老齢の裁縫師から引き継ぎを受け、土地神の子である“蒼氷の狼”メールーの元へと向かうのだった。

◆舞台◆

【天狼の国】
50年前に、災いが起こるという御標と土地神によって国が守られるという矛盾した御標によって滅びかけた緑陽山脈奥地にある小国。
その後新たに下された御標により、災いをその身に引き受けた土地神を英雄が氷に封じ込めたことで、国に平穏がもたらされたことから、英雄と土地神によって国が守られたと伝わっている。
災いと土地神を封じ込めた氷は魔封じの氷と呼ばれ、国の北側にある土地神の住む森で祀られており、土地神の子が裁縫師と協力して管理をしている。

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