【本当は怖いブログ移転】ブログ移行がお勧めされない理由と移転で注意すべきコト(WordPressでは書けないブログ運営論#16)
ブログ移転は、ブログを運営した経験がある人は一度は考えたことがあると思います。
今回は「本当は怖いブログ移転」と題して、筆者が経験したブログ移転に関する様々な話題を書きます。
【読まれる際の注意事項】
本記事は約1万2千文字となっております。
実例として掲載するため、実際に移転で経験したブログ会社やブログシステムの実名を書いています。
本記事は以前有料記事でしたが、現在一時的に無料記事に移行しております。本記事は今後、不定期に有料記事となる場合があります。
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ブログ移転(移行、引越し)とは
ブログ移転は、今運営しているブログを別のブログシステム、或いはプラットフォームを変えることです。
例えば無料ブログAで運営しているブログを、別の無料ブログBに移し変える場合、Aの記事をそっくりBに移し変えることでブログ移転になります。
また無料ブログAの記事を公開したまま、別の無料ブログBを記事0の新規で始めるのも、ブログ移転に入ると思います。
■ブログ移転例
無料ブログからWordPressへの移転
移行元:無料ブログA社 ⇒ 移行先:WordPressWordPressから無料ブログへの移転
移行元:WordPress ⇒ 移行先:無料ブログA社レンタルサーバーを変える移転
移行元:WordPress ⇒ 移行先:WordPress無料ブログから別の無料ブログへの移転(別の無料ブログへ移転)
移行元:無料ブログB社 ⇒ 移行先:無料ブログC社サービス終了した無料ブログから別の無料ブログへの移転
移行元:無料ブログD社(サ終) ⇒ 移行先:無料ブログA社
検索エンジンの重複コンテンツペナルティ
ブログの記事の扱いをどうするかについても、人によって異なります。
移転前のブログはそのまま記事を掲載し続け、移転後のブログで記事0の新規から始める
移転前のブログを非公開にして移転後のブログに記事を移行する
記事に付いては、検索エンジン側で同じ記事がネット上に複数あると、重複コンテンツペナルティ(コピーコンテンツとも)といって、検索結果表示に大きなペナルティが課せられます。
ブログ移転前の記事は非公開(削除)にするか、掲載する場合は移転後のブログは新規で始めるのが普通です。
ブログ移転の理由
ブログ移転をしようと思う理由は人それぞれです。
多いのは今のブログ環境に不満があり、それを解消したり環境を良くするためにブログ会社やプラットフォームを移転します。
■ブログで不満を覚える例
ブログシステムの表示速度が遅い
ブログシステムの投稿画面やUIが使いづらい
ブログシステムの画像アップロードの制限に不満がある
ブログ会社の運営方針やサポート内容に不満がある
ブログシステムの規約や制限が厳しい
ブログシステムの強制広告が外せない
ブログシステムのデザインがダサい、いいテンプレートがない
環境を何もかも変えて一からやり直したい
周りのユーザーとの関係が上手くいっていない
コメントやブックマークで誹謗中傷が酷い
ブログシステムの制限でWeb広告やアフィリエイトが制限される
その他止むに止まれぬ事情がある(アカウントBAN等)
表示速度、デザイン、規約の制限からの解放、自由な広告表示、コメントコントロールのし易さなどから、移転先にWordPressを選ぶ人は多いです。
筆者は過去大きなブログ移転を2回経験しています。
1度目は、はてなブログ有料版(Pro)からWordPressへの移転です。
2度目は、WordPressに移転後のレンタルサーバー間移転です。
■移転理由
1度目の移転は、以下の理由から移転に至りました。
当事、運営していたはてなブログでは様々な不満があり、別の環境でブログを続けたいという思いが強く生じた
当事、ブログの記事数がかなり多くなっており、これ以上増えると、移転作業が難しくなるのではという焦りが生じた
当事、WordPressを一度も使ったことがなかったため、WordPressに移転して使ってみたいという思いがあった
当事、無料ブログからWordPressへの移転にブームの兆しがあった(実際に移転ブームが大きくなったのは自分が移転してから数年後になった)
ということから移転に至りました。
はてなブログの編集画面では、デザインの改善も個人で出来る範囲でやり尽しており、これ以上工夫しても出来る事はないと思った事もあります。
2度目の移転では、WordPressに移転後ですが、WordPressを設置していたレンタルサーバー会社(「エックスサーバー」)で、同居しているブログが多くなり、表示速度が極端に遅くなったため、表示速度を改善したいということで別のレンタルサーバー会社(「ConoHa WING」)へ移転を行いました。
1度目の移転:はてなブログ有料版(Pro)からWordPressへ
以下の記述では、はてなブログ特有の内容が多く含まれますが、ほかの無料ブログでも参考になる内容があると思うので、そのまま掲載します。
2016年末から移行方法の調査を開始し、2017年1月に移行を実施しました。
その時の作業内容を書きとめた記事です。
筆者は移転当事、WordPressに関しては全く知識がなく、本当に初期から手探りで移転方法を調べていました。
2020年現在ではブログ移行代行サービスを使っての移行も普通
2020年の今では「ブログ移行代行サービス」があることを知っています。
はてなブログなどの無料ブログからWordPressへの移行を業者に作業委託して代行してもらうサービスが普通にありますが、当時は移行作業の代行サービスがあるとは考えもしなかったので、自分一人でひたすら移行方法を調べたり、シミュレーションしていました。
移行代行サービスは、話題になってきたのは2018年か2019年ごろからだと記憶しているので、実際2017年当時にはまだメジャーではなかったと思います。
ブログ移転での問題
ブログの移転にあたり問題になるのは、幾つかありますが、主に大きな問題になるのは以下の要素です。
ブログ移転先をどうするか
ドメインの扱いをどうするか
パーマリンク形式の扱いをどうするか(検索インデックスの維持)
画像の扱いをどうするか
記事の移行と整形をどうするか
WordPressテーマの選定をどうするか
その他の要素の考慮(レスポンシブ表示やデザインの型崩れ等が起きた場合)
1.ブログ移転先
移転先のブログは無料ブログではなく、WordPressにすることは決定していました。
WordPressを表示させる環境として、レンタルサーバーがありますが、レンタルサーバー会社は種類が沢山あります。
当時、一番人気で安定しているという評判の「エックスサーバー」を選びました。
プランは一番標準的なプランの「X10」です。
エックスサーバーは、結局その後、約3年間使い続けることになりますが、大きな問題も起きなかったため良いレンタルサーバーだったと思います。
ただ、問題があり、同じサーバーにある同居ブログが帯域を共同使用するため、レンタルサーバー会社に他のブログが契約すればするほど、自分のサーバーにも同居ブログが増えていき、その結果、2度目の移転時の前には、かなり表示速度が遅くなってきていました。
2.ドメインの扱い
移転前は、はてなブログ有料版のProを使っており、独自ドメイン化していたため、WordPress移転後もURLは変わらないと思っていました。
但し、はてなブログ転送用にCNAME(DNSレコードに別名を定義する)を指定していたため、その部分は削除する必要がありました。
3.パーマリンク形式の扱い
自分のブログ移転での大きな問題の一つが「パーマリンク形式」でした。
はてなブログ使用時には標準投稿形式で記事を投稿していました。
はてなブログの標準投稿形式のパーマリンク
entry/yyyy/mm/dd/数字ID
この形式の記事をエクスポートし、WordPressにインポートすると以下の形式となります。
entry/yyyy/mm/dd/yyyymmdd数字ID
これは最初に挙げた物とは「別のパーマリンク形式」になっています。
もしこの形式で記事をネット公開すると、検索エンジンにインデックスされた記事は、これまでインデックスされた記事とは「別のURLである」と検索エンジンに見做されます。
この意味は、例え検索結果上位にある記事でも、新規に投稿された記事(検索結果に表示されない、検索エンジンの評価が低い)という事と同義です。
検索インデックスとはブログの評価に直結しているため、即ちブログの資産とも言えますが、パーマリンクを変えるだけでブログの資産を全て投げ捨てる事に繋がります。
(勿論、完全新規のブログであれば問題ありませんが、ブログ移転の場合は少なからずネット公開しており検索結果で高評価を得ている記事もある筈です。)
移行にあたっては、出来るかどうか分からないが、出来れば検索エンジンの評価は維持したいと思っていました。
また、移転前後で同じ独自ドメインのため、恐らく維持は出来るだろうとも思っていました。
話が戻りますが、検索インデックスを維持するためには、同じパーマリンク形式でWordPressインポートする必要があります。
WordPressにインポートして編集画面でURLを整形し、元のパーマリンク形式として再度保存するという作業が必要でした。
(これらのインポートファイルの編集はテストサイトで実施していました。)
現在はどうなっているか分かりませんが、2017年当時はこのような問題がありました。
また、この時は思いつきませんでしたが、パーマリンク形式をそれまでの日付形式から、例えば「/%postname%/」形式に変えて、301リダイレクトさせるという方法も、今思えば恐らく可能でした。
が、当時はそういった敷衍知識もなく、とにかく同じパーマリンク形式を維持する、という思いで頭が一杯でした。
WordPressについては、移転もそうですが、とにかく知識面が非常に重要だと感じます。
知識があればその作業が必要かどうかという判断が直ぐに出来ます。
WordPressについて移転を考える場合は、一度WordPressサイトを新規で作ってみて、テスト記事を投稿したり、テーマを設定してみて、色々検証するのが、一番の近道だと思います。
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