「私を駆け抜けていったゲーセン達」の話をしたい
突然ですが、私は昔のゲーセンが好きです。どのくらい好きかというと、今でも定期的に当時のビデオゲーム筐体がずらっと並んだゲーセンの風景を夢に見るくらい好きです。
今のゲーセンにはめっきり足が向かなくなりましたが、今でもたまに見かける、ずっと前から続いているような20世紀の風情のあるゲーセンを見かけるとつい入ってしまいます。
現在は大阪に住んでいるのですが、ちょうどゲーセン文化が最盛期を迎えていた、1980年代後半から1990年代後半くらいの時期は、地元の神奈川県小田原市でいろいろなゲーセンに通っていました。当時は小学生~中学生くらいの時期ですので、自分で遊ぶお金があったわけではないですが、大人の人達のプレイを眺めたり、親の買い物のついでにおこづかいをもらって時間をつぶしたりと、行く機会は結構頻繁にあり、幼少の思い出に深く刻まれています。
それらのゲーセンのほとんど全てが、残念ながら時代の流れとゲーセンビジネスの移り変わりとともに閉店してしまいました。そこで、当時の記憶を探るため、インターネットを駆使していろいろと調べてみたのですが、思いの外こういったローカルなゲーセンの情報というのは残している人がおらず、このままですと、そういった店や文化があったことすらも風化して消えていってしまうのでは、といった危惧を感じました。
当時を知る我々のような語り部たちはまだまだ残っていますが、その記憶があるうちに、資料として残しておく必要があるのでは、と勝手に責任感を感じたので、テキストの形ではありますが、その辺のことを書き残しておこうかと思った次第です。
インターネット全盛の時代だからこそ、記録には残っていない、人の記憶にだけ残っていること、ネットでは検索できないことに価値があるのでは、と最近思うようになってきました。記憶を頼りに書いていくので、間違ったことも書いてしまうかもしれませんが、コメント等で指摘していただけるとありがたいです。
最近ですと、子供でもスマホで写真が取れる時代なので、きっと今後はこういった昔話はデータとしていつでも引き出せる時代になるのだと思いますが、私が子供の頃の話ですので、当然カメラも持っておらず、写真もありません。当時を知っている同世代の方々におかれましては、記憶の中で風景を蘇らせつつお楽しみいただければと思います。
とりあえず、前段のお話でした。