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auじぶん銀行の特徴と使いどころ



特徴と魅力

大変癖の強い銀行で、よく調べてから口座開設したほうがいいです。複雑なステージ条件・他の銀行にないデメリット・作っておいたほうがいい銀行口座というものがあります。うまく使いこなせば高い普通預金金利、15回もの振込無料回数が得られますが、その反面資金移動しにくいという欠点があります。

じぶんプラス

じぶんプラスというのはステージによる特典のことです。名前は重要ではないので覚えなくてもいいですが、複雑なステージ条件は覚えないといけません。

じぶんプラス

条件には6つのカテゴリがあり、それぞれ達成するとスタンプがもらえます。そのスタンプの数によって翌月のステージが決まります。
スタンプ獲得条件はポイント獲得条件とも重なってくるので一緒に考えたほうがいいです。
では、各カテゴリについて順に見ていきましょう。

入金

入金と言ってもただの他行からの振込ではだめで、給与・年金・定額自動入金のいずれかでなければなりません。給与は会社によっては振込になってしまうので、確実に条件を満たしたい場合は定額自動入金を使ったほうがいいでしょう。

口座振替

クレジットカードの引落としでいいのですが、使わない月があると条件を満たさなくなってしまいます。他行の定額自動入金を使う方法もありますが、Amazonギフトカードのオートチャージなどを使ってでも確実にau PAYカードを使ったほうがいいです。理由は後述(金利)。

キャッシュレス決済

PayPayチャージなどです。
同じauの「au PAYチャージでいいのでは?」と考えそうなところでしょう。スタンプ獲得だけならそれでもいいのですが、ポイント獲得条件を満たすにはただのau PAYチャージではなくオートチャージでなければいけません。同じauのサービスを使うと逆に条件達成が難しくなるんですね。
PayPay銀行口座があればPayPayチャージ分はPayPay銀行に引き出せるのでそれを入金カテゴリで設定した定額自動入金でauじぶん銀行に移動することで、資金をぐるぐる回しながら2つの条件を同時に満たせます。

資産運用

auカブコム証券口座を開設している場合は連携(auマネーコネクト)することで条件を満たせます。開設手続き中などでできない場合は外貨か少額の円定期預金を作っておけばいいでしょう。

外貨自動積立は5万円で最大750ポイントもらえますが、円に戻すと無効になってしまいます。3か月に1回だけ月末積立して翌月即円戻しとするか、為替リスクを受け入れてどんどん積立して毎月ポイントをもらうかは判断が分かれるところです。
外貨運用するなら米ドルを選ぶのが手数料が2040円ほどと比較的安く済むのでいいでしょう。
(※2024/9から米ドルの為替手数料が2倍に改定されているので改訂)

FXはもらえるポイントよりも手数料のほうがかかってしまうためおすすめしません。

エンタメ

エンタメと柔らかい表現を使っていますが要はギャンブルですね。totoは実際に購入しなければいけませんが、公営競技は入金だけで条件達成となります。
即PAT(競馬)は週末金曜18:30から入金でき、使わなかった分は返金されます。即PATのアカウントは銀行ごとです。他銀行で作っている場合でも別にアカウントを作る必要があります。なお、即PATは4年間投票がないと自動解約されます。

最上位のプレミアムステージでもスタンプは5個でいいので他カテゴリですでに5つ達成している場合はエンタメはスルーできます。

残高

総資産残高50万か外貨預金残高もしくは仕組預金残高が10万あれば条件達成です。

金利

ステージを上げて金利も上がる……とはいかないのがこの銀行。ステージとは別に金利優遇の条件を満たす必要があります。

円普通預金 金利優遇

au PAYアプリ

アプリ連携で0.05パーセントポイント。

au PAYカード

カードの引落としで0.05パーセントポイント。これによって口座振替条件も満たされます。

auマネーコネクト

auカブコム証券と連携することで0.1パーセントポイント。これによって資産運用条件も満たされます。

auマネ活プランとゴールドカード

auマネ活プランは月額7238円かかるため、金利優遇目的では使えません。
ゴールドカードによる金利優遇はauマネ活プランが前提となっているため、こちらも金利優遇目的では使わないほうがいいでしょう。

以上から、金利優遇のためにはアプリ連携・カード引落とし・証券口座連携の3つを行うところまでが妥当なところでしょう。
合計で0.31%になります。

ポイントの使い道

ステージを上げてたまったPontaポイントの使い道が気になるところでしょう。
ローソンのお試し引換券なら約2倍の価値で使うことができます。

au PAYマーケットならお得なポイント交換所で期間限定のau PAYマーケット限定ポイント(最大1.5倍)に交換して使うことができます。交換にはアプリが必要です。

※2024/04/26追記
2024年7月から1.5倍条件が改悪されます。au PAYカード+auスマートパスプレミアム加入では1.5倍は1000ポイントまでの交換となります。なるべく1500円以下のものを買うのがいいでしょう。

あるいはポイント運用に回したり、どうしても使いきれないならau PAYアプリにチャージし、じぶん銀行へ自動出金で引き出すこともできます。このため、ポイントが使い切れず失効してしまうということはありません。

デメリット

いいところばかり書いてきましたが、冒頭に述べたように資金移動で使いにくいところがあります。

振込先口座登録が必要

週末や夜に未登録口座へいきなり振込むことができません。平日日中(8:30~18:00)に振込む際に口座登録するということになります。30件まで登録可能ですが、14か月使っていないと削除されます。
振込先が自分の口座であれば1円振込であらかじめ登録することも可能ですが、別の振込先ではそういうこともできず平日日中に振込作業しなければなりません。

※2024/5/22追記。上記の制限は緩和され、未登録口座へ平日日中以外でも50万以下であれば振込できるようになりました。

これに対処するには前もって三菱UFJ銀行口座を作っておくことです。auじぶん銀行と三菱UFJ銀行間は互いに何度でも振込無料となっています。振込無料回数を消費した後でも資金移動が可能です。さらにエアウォレットという資金移動アプリを使えば三菱UFJ銀行から別の銀行へ移動することもできます。

初期状態では10万円までしか振込めない

口座開設時には振込限度額が10万円となっていて、ネットからは下げることはできても上げることができません。上げるにはお客さまセンター(0120-926-888)へ電話し、口頭で連絡しなければいけません。1000万円まで引き上げられます。

※2024/5/22追記。上記の制限は緩和され、ネットから50万までであれば上限を上げることができるようになりました。それより上は電話が必要です。

目標預金額

ゴールドステージ維持の100万以上です。
手間をかければ資金がなくとも上のステージを目指せますが、放置していても振込10回できるというのは安心です。

使いどころ

金利が高いとはいえ癖があるので気を付けたいところです。いきなりメインバンクにして全額突っ込むのではなく、複雑なステージ条件や振込制限に慣れてきたら徐々に資金を移動していくというのがいいのではないでしょうか。
よくキャンペーンが行われるのですが、「前月より増えた分」という条件が付いていたりするので、キャンペーンが終わったら引き上げておくというのも一つの手です。

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