教員養成課程の大学生が系統看護学講座を読んでみた話。~看護学概論編~その1
さて、今回からは内容について触れていこうと思います。ちなみに看護学概論編とは書いてあるものの、現段階で他の系統看護学講座を読む予定はないです。このシリーズに需要があったら続きをやるかも...程度ですね。
(あと医学書院様からお𠮟りがあった際には削除しますので完結できるかも保証できないですね。)
一応、これは『系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護学[1] 看護学概論』を読んで書いたものなので、実際に本を読みながら「この人はここでこう思ったんだな」って読むのが一番楽しめると思います。多分。
一応リンク張っておきます
まず本文の最初に来るのは「序章 看護を学ぶにあたって」ということで看護師という職業は何をするものなのかについて問い直す内容となっている。
私の大学でも教師の在り方については最初の1年間でもかなり課題で問われた内容なだけに普段何気なく接している専門的な職業について学ぶときはこういった基礎の部分から作り直していくのが大事なのかもしれない。
ちなみに私はこれを書いている現在秘書検定2級の勉強中でもあるのですが、私の使っている秘書検定の教科書の最初も心構えから入っていた気がします。
この教科書ですね。
しかし看護学概論と教育学、秘書との大きな違いとしては、看護学概論ではナイチンゲールから看護を紐解くという部分が存在するということが見られました。
ナイチンゲールについてはこちらをご覧ください。
看護にはナイチンゲールという始祖とも言っていい圧倒的な存在がいるため、その始祖から看護の本質に迫ろうとするというアプローチがとられており、そこが他の学問の導入との違いなのかなと感じました。
ただこの教科書では全体的にナイチンゲールの統計学者としての面が強調されていないんですよね。「圧倒的な観察力」などの言葉で避けられているのでその点は少し残念だと感じました。
そして1章に入っていくと看護の原点や歴史などに触れていくことになるのですが、興味深いことにここで看護やnursingの語源に触れるんですよね。
私の大学の授業でも教育やeducateの語源を調べる課題があったのでこの点においては妙なシンパシーを感じます。
ただ個人の意見としては命名なんてそのものの一面を切り取ってつけられるものなので語源を調べても本質になんて迫れないと思うんですけどね。
まあ、やってみると自信の職業だとかについて新たな発見があるかもしれないのでこれを読んでる皆さんも見かけた職業の語源を調べてみると意外な発見があるかもしれませんよ。
ここから少しページを進めると次は看護の定義に進んでいきます。
私は理系脳なので定義と聞くと重要なとこだと反応してしまいますが、どうも職業系の定義に関しては世界的なものや国内のものなどで少し差があってもどかしく感じます。
こういう定義って厳密にするよりは抽象度を高くしてある程度幅を持たせておく必要があるものなので仕方のないことなのではあるとわかってはいますが、歴史も定義も外野から眺めて面白いと思える人はあまり多くないと思っています。
ただしここから少し面白い内容が入ってきます。
それが「看護理論家による看護の定義」の欄なのですが、字数も多くなってきたのでいったんここで切ります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
参考文献
茂野香おる.系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護学[1] 看護学概論.第17版,医学書院,2019,384p,
笹森哲夫.秘書検定 集中講義 2級 改訂版.早稲田教育出版,2021,310p,
「フローレンス・ナイチンゲール」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』2022年5月6日(金)17:35 UTC, URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%AB