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ゲーム開発の品詞

こんにちは。個人でゲーム開発をしている有栖川です。

前回の記事で定数と変数に着目して、オブジェクト指向について考えを述べてみたのですが、今日はそれと似た感じでゲーム開発の職種について『品詞』に着目して考えてみました。

まずはゲームの大まかな構成要素を洗い出してみます。

  • 登場人物や建物の造形など、その世界観を表す『映像』

  • プレイヤーを直接的に非日常へ誘う『体験』

  • 場面の雰囲気や手触りを補う『音楽』

今回注目する品詞は、代表的な名詞と動詞、それと形容詞です。
これらの品詞を構成要素に当てはめてみると個人的にですが、思考をスッキリさせることができました。

当てはめる前に、簡単に名詞と動詞、形容詞について紹介しておきます。

名詞  モノや場所など、具体的な対象を示す。
動詞  動作や変化、状態を表す。
形容詞 物事の状態や性質を詳しく説明する。

さて、必要な要素が揃ったので、さっそく当てはめてみましょう!

ゲームの構成要素の1つである『映像』は五感でいうところの『視覚』です。人やモノ、目に見える現象などは視覚を通して認識できるので、『名詞』とも言えますね。

続いて『体験』ですが、これは『触覚』ですね。ゲームであれば、入力を通して反応を得るわけです。入力はボタンを押す、コントローラーを振るなどの「動作」に関係しているので『動詞』であると思います。

最後に『音楽』ですが、これは『聴覚』ですね。名詞と動詞に比べたらイメージしにくいものかなと思います。ゲームにおける音楽とは、手触りをよくしたり、プレイヤーの感情に関わったりと、要は名詞や動詞の補助的な役割がありますね。日常における音楽も同じなのかも。ともかく、主役に彩りを与える補助的な品詞と言えば『形容詞』ですね。

さて、ここまでの情報をまとめると…

  • 映像は、名詞

  • 体験は、動詞

  • 音楽は、形容詞

これらの品詞でゲーム開発を進めると、結構スッキリしながら作業を進めることができます。
というのも、職種に当てはめると…

デザイナーは名詞の職人。プログラマーは動詞の職人。サウンドクリエイターは形容詞の職人。

ということになり、自分の思考に何が足りなくて、何を目的に進んでいけばいいのか明確化できます。
プランナーはよく「他の職種がやりたくないことをやる」と言われていますが、それぞれが品詞の職人なので、自然とまとめ役が必要ですね。そして各品詞を広く浅く知っておかなければならないのも事実です。
私がゲームの仕様を考える時は、この品詞の視点に立って考えることで、見えてこなかったものがよく見えるようになるので、大活用しています。

以上です!
まあ、こんなこと業界じゃ当たり前だよ!かもしれないですが、私自身が気づいたことなので書かせてください!
なにかの気づきになってくれたら嬉しいです!
ではまた!


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