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知らせとは

 知らせとはなんでしょうか。

 それは、自分を取り巻く様々な情報の中から、その時の自分にとって必要な情報にきちんと目が行くように、仕向けられるものです。

 私の夫の場合を例としてみましょう。

 私の夫は、ピロリ菌の除菌治療をしました。
 元々、胃腸に不調を感じていたわけではありません。  

 ただ、数年前に、テレビ番組を見ていて、
「ピロリ菌というのは胃ガンの原因のひとつである。
 ただし、このピロリ菌は飲み薬で除菌する事ができる。
 簡単な検査で発見でき、飲み薬で除菌するだけで胃ガンのリスクを減らすことができる。」
 と聞いたんだそうです。
 その時、
「これは是非とも検査を受けて、もしピロリ菌がいたら治療しないといけない」
 と思ったんだそうです。

 ですが、この時は実際には検査に行きませんでした。
 なぜ行かなかったのかも覚えていないそうです。

 数年後の今年、仕事仲間から、
「郵送でできるほんの数千円の検査で、大腸ガンと胃ガンの早期発見ができる。
 そのおかげで、大腸ガンの早期発見ができて、無事に治療できた。
 あと、ピロリ菌もいるかどうかわかる。」
 という話を聞いたんだそうです。
 このときにも、大腸ガンと胃ガンというパワーワードを通り過ぎて、ピロリ菌に大きく反応したそうです。
「是非受けなければ」
 と夫は思い、今度こそ検査を受けたわけです。

 検査結果は、大腸ガンは陰性、胃ガンは陽性でした。
「ピロリ菌」がいたのです。
 その検査結果に、「やっぱりな」と驚きもしなかったそうです。

 この例では、夫には、「ピロリ菌の検査を受けるように」との知らせがあったわけです。

 必要な知らせは、このように、時と場所、人を変えつつ、幾度も幾度も、目の前に現れます。

 もし、今回も夫が検査を受けなければ、次もまた別の形で知らせを受けたはずです。
 それすら無視していったのなら、いつの日にか、ピロリ菌が原因で、胃ガンや胃潰瘍になっていたかもしれません。

 どうでしょうか。
 思い当たることがありませんか?
 今回は、「知らせ」の一例でした。

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