戸建てリノベーションで製作した「理想の趣味部屋」を紹介します
この記事では、一戸建てをリノベーションして製作した「理想の趣味部屋」についてまとめています。コスパ度外視で、自身の満足度向上を優先した、自慢の趣味部屋です。
ルームツアー動画
記事作成と併せて、ルームツアー動画を撮影しました。部屋の雰囲気や見所が一目で分かる動画です。細部の仕様や各種ガジェットの詳細に関しては、記事本文で紹介しています。
部屋の基本仕様とコンセプト
元々は3部屋に分かれていたスペースを、26畳の大部屋に改造して作成しました。若干変形で、[7m×5m]のメインスペース + [4m×2m]のサブスペースを組み合わせたL字型です。写真に写っているメインスペース部分で約20畳あります。
制作する際に意識したコンセプトは、「シンプルと実用的の両立」です。ゲームプレイやパソコンでの作業に集中できる環境を構築しながらも、不便にはならないようにしました。具体的には、隠せる電化製品や家具は全て隠しています。物は多いけど目に付かない、徹底的に見せない収納です。
サブスペースには冷蔵庫やパントリーを設置しており、手洗いやお風呂を除けば、ずっと部屋で過ごせるようになっています。何時間でも籠もってゲームを遊び放題です。
PCデスク周り
雑多になりがちなデスク周りですが、作業やゲームに集中できるよう、なるべくシンプルに仕上げました。
デスクとして選んだのは、HermanMillerの「カラフテーブル」です。隠す収納を行うにあたり、引き出し+左右にケーブルを通せるスリットがあって、理想の製品でした。デザインも気に入っており、愛用している「アーロンチェア」との組み合わせも良いです。非常に高額なデスクですが、満足度優先で購入しました。
デスクマットはGROVEMADE「Leather Desk Pad」のMEDIUM PLUSサイズです。ウール素材と悩みましたが、布系の物が少ない部屋なので、レザーにしました。スタンドも同社の「Wood MagSafe Stand」で揃えています。
モニターは、DELL「ALIENWARE AW2721D」を、ウォールマウントタイプのモニターアームで浮かせました。写真では見えづらいですが、下部のスペースにサウンドバー、SONY「HT-A7000」を設置しています。
モニターアームに加えて、マウス&キーボードを有線/無線接続のハイブリッドモデルにしたことで、座った状態ではケーブル類が一切見えません。ヘッドセット用の機器や各種ケーブルは、カラフテーブルのスリットに通しているので、必要に応じて引き出して利用します。
Atmoph Window 2
PCデスクのモニター上には、「Atmoph Window 2」をパノラマで設置しました。「DEATH STRANDING Edition」を購入しており、ゲーム内の風景を映しています。
本製品は発売当初に興味を持ったものの、ケーブルが見える設置では魅力が損なわれると考えて断念。改めて、設計段階から考慮して部屋を作れば、綺麗に設置できると考えての購入です。
写真では非表示ですが、ウィジェットで日時や天気といった情報を表示できるため、デスク周りをスッキリさせるのにも貢献しています。
テレビ&オーディオ機器周り
部屋のテレビはゲーム専用で、75インチ液晶「REGZA 75M540X」を壁掛けしています。壁掛けは、テレビ台がなくなってスッキリすることに加えて、地震対策も兼ねた形です。左右に首振り可能な壁掛け器具を選んでおり、PC側に傾ければ4枚目のモニターとしても利用できます。
サウンドバーの置き場所を用意する必要があったので、テレビの下に専用の置き場を造作しました。製品はPCデスクと同じ、SONY「HT-A7000」です。同時にサブウーファー「SA-SW5」や、リアスピーカー「SA-RS5」も導入しました。PCデスクとサウンドバーを揃えることで、サブウーファーとリアスピーカーを共用できるメリットがあります。
リアスピーカー「SA-RS5」はワイヤレスかつバッテリー駆動のため、常設ではなく、必要な場合のみ設置しています。賃貸では活かしづらいサブウーファーも、一戸建てなら気兼ねなく利用可能です。
ソファ&オットマン
テレビでゲームを遊ぶ際のソファは、Ekornes「ストレスレス マジック」です。価格度外視でソファを座り比べてみて『おっ!?』と感じた物を購入しました。座り心地が良く、体重移動だけでリクライニングを調整できる点がお気に入りです。
ゲームに没頭している時は、1日の大半を座っていることもあるので、自分の身体を大事にするための投資と考えています。「カラフテーブル」と共に、一生物にしたい家具です。
収納スペース
パソコンやゲーム機などの電子機器、細かい雑貨は、全て収納スペースに設置しています。場所はテレビやモニターを壁掛けしている壁の裏側です。壁面収納を背中合わせの形で設置して、壁に開けた穴から表にケーブルを通しています。物が多くても、過ごす部屋はスッキリさせるためのカラクリです。
PCデスクが部屋の奥にある都合上、PC本体も収納スペースの奥に設置しているのですが、電源は「SwitchBot ボット」で押せるようにしています。『アレクサ、パソコンを点けて』。
家具設置前
壁の穴は、表側に設置する物に合わせてミリ単位で位置を指定して開けています。事前にケーブルを通す形とは異なり、穴が開いているだけなので、手軽にケーブルの取り替えや追加が可能で機能性も高いです。コンセントも収納側に集中しており、3口を12カ所、合計36口設置しています。
注文住宅やリノベーションでなければ実現が難しい仕様で、リノベーションで部屋を作成した最大の利点でした。その反面、大きなデメリットも存在しており、過ごす部屋が狭くなります。今回の場合、4m×1mの4平方メートル(2.2畳)を収納スペースに割きました。26畳のリビングをベースにしているからこそ実現できた構造です。
Blizzard Framed Art Print
部屋の仕様上、ほとんどの物品がアクセントクロス側に設置されており、反対側の壁が寂しかったので、ピクチャーレールでBlizzard社の「Framed Art Print」を飾っています。
こういったアートを綺麗に飾るのは難しそうで不安でしたが、ダウンライトで光を当てるなど工夫を行い、満足いく雰囲気で飾れました。
特注コレクションケース
最後の壁面は、フィギュアやスタチューを飾るためのコレクションケースにしました。特注で制作した[幅5m×高さ2.3m×奥行き56cm]の特大ケースです。
こちらは詳細に語り始めると1記事分になりそうだったので、別記事に分けました。興味のある方は、併せてチェックしていただけると幸いです。
照明・空調・断熱・掃除
在宅勤務で1日の大半をこの部屋で過ごしているため、細部や目に見えないところまで、快適に生活できるよう作り込みました。
例えば、コレクションケースやモニターなど映り込む物が多いので、ダウンライトはグレアレスタイプを選んでいます。真下から見上げない限り、光源が目に入りません。天井付近が暗くなるデメリットはあるものの、むしろ「Atmoph Window 2」が映えて好都合でした。
コレクションケースを飾っていることもあり、基本的に窓はシャッターを閉め切っているため、空調には「第一種換気」を採用しました。積水ハウスの「スマートイクス」です。収納スペースの天井に「熱交換換気ユニット」が埋め込まれています。
断熱材やインプラス(内窓)を施工することで、部屋の断熱性も万全です。窓はシャッターもあって冷気をほとんど感じないため、内側はロールスクリーンでスッキリさせました。
ルンバ&ブラーバ
iRobot「ルンバ j7+」「ブラーバ ジェット m6」を導入して、掃除もほぼ機械任せにしました。
ロボット掃除機は、事前に部屋を片付けておく必要がありますが、そもそも床に置いている物が少ないため、隅々まで最大限に活躍しています。
さいごに
元々、仕事が在宅勤務になった3年前から引っ越しを検討してました。それなりの家賃を払って、通勤しやすい立地に住んでいましたが、その恩恵を受ける機会が減ったからです。
しかし、いざ引っ越し先を探してみても、なかなか希望通りの物件が見つかりません。転勤・転職でのやむを得ない引越ではないため、どうせ引っ越すならばと良い条件を求めすぎたのが原因です。
結局、2年近く引越を考えつつも現状維持が続いたため、賃貸で自分の条件が全て揃う部屋は見つからないと判断して、一戸建てリノベーションを決意しました。初期投資は大きいですが、長期的に考えれば賃貸の家賃と大差ないと自分を納得させています。
せっかくのリノベーションだったので、賃貸マンションではできないこと、やってみたら面白そうなことを詰め込んだのが今回の部屋になります。時間と費用を掛けただけあり、非常に満足度が高く、まさに理想の趣味部屋が完成しました。
まだまだ語り尽くせていない部分もありますが、もし質問や気になることがあれば、お気軽にTwitterでお問い合わせください。