コナミがウマ娘を運営しているCygames(CyberAgent関連)を提訴(5/23更新)
こんにちは。Game-iです。
Cygames(CyberAgent関連)がコナミから特許侵害に基づく損害賠償を求められ訴訟の提起を受けました。
訴訟の内容は、Cygamesが提供しているゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」における特許権侵害に基づく損害賠償の請求および差止請求です。訴訟の目的として、損害賠償額は40億円および遅延損害金が要求されています。
訴訟の原因となった経緯としては、Cygamesとコナミデジタルエンタテインメントが「ウマ娘 プリティーダービー」のゲームシステムおよびプログラムの一部について特許権等の協議を行いましたが、Cygamesの見解がコナミデジタルエンタテインメントに受け入れられなかったため、訴訟提起に至ったとされています。
※2023年5月23日追記
問題はどこにあるのか?
ウマ娘のゲームシステムは『実況パワフルプロ野球』(以下パワプロ)のサクセスモードと酷似している点が、各種メディアやSNSでたびたび話題に上がっていました。
一方で、パワプロの特許自体は既に切れているという事で問題無いのではないかという見方もありました。
Cygamesは訴訟を回避するために慎重に企画・開発を進めていたと思いますが、コナミはパワプロの特許を継承している事を指摘しており、今回の訴訟に至ったと見られます。
影響について
コナミは過去にもリズムゲームや野球ゲームで訴訟を行っています。
配信差止請求もされておりますが、これは特許侵害の解決方法として訴訟する側が求める一般的な手続きです。裁判所に認められると配信停止もありますが、否認される事も少なくありません。
損害賠償として要求されている40億円についても同様ですが、満額というわけではなく、特許侵害が認められた場合に適切な損害額が認定されます。
現段階ではCyberAgentの公表している通り「特許侵害が無い」のであれば影響はありません。
参考事例
・2005年 コナミ,オンライン野球ゲーム「新野球」に対し訴訟を起こす
https://www.4gamer.net/games/022/G002228/20050825221219/
・2011年 ソーシャルゲームの知的財産権侵害訴訟 コナミがGMS(現gloops)を提訴
https://www.corporate-legal.jp/news/726
上記はいずれも否認されているようです。今後の動向を見守りましょう。
2023年5月23日追記
サイバーエージェントのIR発表後にSNSやニュースで話題が広がり、新たな情報が出ていますので記載しておきます。
・コナミに期限が切れていない特許がある
指摘されている「特許5814300」は2033年まで有効との事。
素人目に上の図はウマ娘のカードをデッキに設定してシナリオをプレイする流れと同じに見えます。キャラ絵が違うだけ。
・専門家による分析記事
コナミが対サイゲームスの訴訟で使用した(と思われる)特許の分析
・Cygamesがウマ娘のシステムで特許申請を行った
Cygamesが申請した「特許7198902」がコナミの特許と類似しており訴訟の発端になった可能性があるとの事。
追加情報によって任天堂×コロプラの裁判事例と近くなってきたように見受けられます。(https://tokkyo-lab.com/co/info-lawsuitnintendo)
・今後どうなるのか?
前出の専門家によると結論としては「現時点で公になっている情報から判断すると、サイゲームス側は不利」とされています。
ウマ娘は白猫プロジェクト同様にシステムの改修や賠償金の支払いといったリスクが出てくる可能性が高くなりましたね。当サイトコメント欄など一部ではリニューアルに繋がると好意的に受け取られているような気もしますが、気のせいでしょうか。
今後も継続的に追いかけていきたいと思います。
※まだまだサイバーエージェント株は買いません。持ってません。
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