「初音ミク GALAXY LIVE 2020」の3つの注目ポイント
こんにちはGame-iです。
9月26日(土)・27日(日)にイグニスのVRライブアプリINSPIXで開催される「初音ミク GALAXY LIVE 2020」について、注目しておきたいポイントを3点まとめました。
このライブは開催当日よりもその後のイグニスのVR事業に与える影響が大きいものです。
※ビジネス的な観点の記事ですが投資を推奨するものではありません。投資は自己責任にてお願いします。
「初音ミク GALAXY LIVE 2020」については公式サイトご参照ください
※えぇ?画像設定されてないの……
◆キャラクターIP活用のベンチマーク
まず第一に「INSPIX WORLD」の活用プロジェクトとして初音ミクのVRライブが立ちあがりました。
初音ミクはニコニコ超会議をはじめ国内外での単独ライブを行っています。3D投影されるコンサートや中国での大規模オンラインライブも話題になりました。
今回も誕生から10年以上の技術と情熱が詰まった3Dモデルを含む初音ミクを形づくるキャラクターとアート素材、そしてスタッフがGALAXY LIVEの制作にあたっています。
短期間で創り上げられた流行のコンテンツではなく、キャラクター資源の集積が新たな舞台で活用されるというプロジェクトです。
様々なシーンで活躍した初音ミクがこのVRライブで見せるビジュアルやファンが受ける体感は今後のベンチマーク(指標)になります。
今後ライブを予定しているパートナー各社にとっても重要なライブです。
大手でパートナーとして参画しているバンダイナムコグループには、アイドルマスターをはじめ膨大なキャラクター資産があります。
コロナの影響でリアルライブが縮小・中止している状況ですが、バンナム含めIPホルダー各社はライブエンターテインメントの成長を期待されています。
Youtubeや一般向け配信アプリとは一線を画したコンセプトの専用ライブ空間の提供はブルーオーシャン戦略であり、初音ミクを起用したVRライブほど実績として優位性を確立できるものはなかなかありません。
リアルタイムライブで表示されるモデルのクオリティやモーション、VR空間や舞台上の演出は是非チェックしておきたいところです。
◆フリーミアムモデル
「初音ミク GALAXY LIVE 2020」ではチケット無料、観客が自分で金額を決める後払いポストプライシングという料金システムを採用しています。
リアルで言うと街角でギターケース開けて投げ銭を受け取るストリートミュージシャンをイメージするかもしれません。
ぜんぜん違います。
ライブこそ無料ですがこの手法はフリーミアムといって収益化の方法は多数あります。
「基本無料」と言い換えるとよく目にする言葉ではないでしょうか。ゲームアプリの収益化手法です。
利用するのは無料ですが、もっと価値のある(プレミアム)サービスにお金を払うというものですね。
具体的な手段は例えばこんな感じです。
・視聴エリア提供(プレミアムシート)
リアルライブ同様に設定する事が出来ます。A席、S席、アリーナ。舞台上で観戦する事すら可能ですが「やってない」だけです。
・双方向コミュニケーション(投げ銭)
リアルライブではアーティストに大声で呼びかけても、大勢の中で振り向いてもらうのは難しいものです。しかし課金して話しかけると、相手に伝わるとすればどうでしょう?
ライブに参加できるのはファンとしても非常に思い出深い体験になります。これも「やってない」だけです。
ちなみにYouTubeの投げ銭機能「スーパーチャット」では1回で5万円までが送れるのですが、高額の投げ銭がかなり利用されています。(スパチャのみで数千万円の売上を達成している配信者もいます)
そして今回のライブを皮切りとして、ライブの実績を重ね規模が大きくなるにつれプラットフォームとしての価値も高まっていきます。
こうなるとファンからの課金以外にも広告収入として収益を高めていく事が出来ます。この辺りもフリーミアムモデルの強みでもあります。
個人的にはINSPIXを通じてイグニスはAmebaなどで発展してきたCyberAgentのような形へと成長していく事もあるのではないかとも思っています。
◆スタートライン
「INSPIX WORLD」はまだ具体的なコンテンツは見せていません。(IRでコンセプトイメージは提供されています)
それも単なるライブアプリではなく「ライブ特化型仮想空間 SNS」と明言されています。
SNSですからユーザー間の交流やインタラクティブ性も機能的に実現するサービス基盤を目指しています。
「初音ミク GALAXY LIVE 2020」はイグニスが今後INSPIX WORLDを展開していくためのスタートラインとして立ちあがったプロジェクトです。
そして今月ようやくスタートするのがイグニスの「INSPIX WORLD」です。
もちろんクリプトン・フューチャー・メディアは彼らのベストを尽くして「新しい初音ミクのライブ」に取り組んでいると思います。
このライブを起点にどのように発展していくのかを見届けていきたいと思います。
では、皆さまライブ楽しみましょー。
「スマホがあれば無料で楽しめる初音ミクの次世代VRライブ」
イグニスとINXPIXの取り組みはこちらもどうぞ。
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事後の記事書きました。
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