INSPIX「初音ミク GALAXY LIVE 2020」はどうだった?
こんにちはGame-iです。
スマホで楽しめる基本無料の初音ミク単独ヴァーチャルライブ「初音ミク GALAXY LIVE 2020」が9/26(土)、9/27(日)に開催されました。
事前に書いたnoteはこちら。
ぎりぎり当日にVRゴーグルを入手して視聴出来ました。記事で注目していた点に触れておこうと思います。
ほんの少しネタバレを含みます。見たくない人はそっ閉じ。
◆ライブそのものはどうだったのか?
様々な記事やメディアで取り上げられると思いますのでひと言だけ。
「ファンが待ち望んでいた初音ミクのライブ!」
いやもう、びっくりしました。
◆キャラクターIP活用のベンチマーク
まず、デジタル資産とクリエイターの仕事について。
・キャラクター
仕様としてはProject DIVA- F 2nd(PS3/PS Vita)ぐらいのモデルがベースになっているように感じました(専門家ではないので所感です)。
スマホ向けに軽量な構造になっていますがチープな印象はなく、トゥーンシェーディングで柔らかな形状&表情豊かでアップも魅力的。
モーションも滑らかでオリジナリティを備えた初音ミクがかわいく表現されていました。
・舞台
平面ステージ+書き割りのハリボテではなく立体的な構造物でミクが高低差を移動したり飛び移ったりできる舞台。
VRモードではカメラの移動によって視聴者自身がミクと共にゲームの空間を動き回るような演出もありました。
これは映像作品では体感できないインパクトです。
・照明とエフェクト
リアルライブでも重要な役割を持つ照明とエフェクトにも演出上のこだわりが見られました。
スポットライトやビームエフェクト、ネオンサインは場面に合わせて盛り盛り。視界の近く周囲360度に飛来するオブジェクトはVR空間と現実を融合する役割を担っています。
テキスト系の表示物も視認性が高くメッセージを伝えるため効果的に使われていました。
テキストを活かした「インタラクティブな仕掛け」に感動したファンも多いと思います。
・寸評
モデルこそマジカルミライなど最新のライブと比べるとクオリティは控え目ですが、VR向けライブ演出としてはかなり強力なシステムだと思います。
映像作品やコンシューマ/携帯ゲーム機のキャラクター資産を持っている企業はこのプラットフォームを十分に活用できそうです。
◆フリーミアムモデル
「投げ銭」は有効化されておりライブ中に使われていました。(但しVRモードだと操作性に難あり)
売上としてはポストプライシング(後払い)分も含めてアプリ内のコインを購入した時点で計上されます。
Game-iでの推定売上はこんな感じです。
iOSセルラン総合 255位(9/28)
売上予測 518万
初回だけに期待値がわかりませんが、Game-iの売上予測値は低めに設定されている+INSPIXのコインはアプリ外でも購入出来ますので何割かは上振れすると思います。
もう少し踏み込んだ見解は後述します。
◆スタートライン
初音ミクの「INSPIX WORLD」展開は来年を予定している事が発表されました。
また、国内及びワールドツアーも検討されており各国でのライブも進められていくようです。場内アナウンス英語+日本語字幕になっていましたので言語別のサービス提供を考慮されていた仕組みと感じました。
グローバル展開としては、中国でこのライブが開催されるとVR界隈へもかなりのインパクトを与えるのではないかと思います。
ちなみに僕はこの初回ライブをiPod touch(第7世代 チップはiPhone7相当)+VRゴーグルで視聴しました。安価で低スペックな環境です。
場面転換の通信遅延はありましたが動作は概ね快適でした。使用後の端末はめちゃくちゃ熱くなってましたw
VRゴーグルこんなのです。(27日に近所で買いました)
左右のピントが調節出来たり使用上の問題は無かったのですが、かなり楽しめたのでもっと快適に使えるゴーグルを探そうと思っています。
雑感まとめ
・ライブは最高
・ソファーで楽しめるアトラクション
・無料~金額によるチケット差別化は欲しい
・視聴にVRゴーグルは必須(次元が違う)
・視聴中の操作は向上余地あり
・プロモーションは要改善
・VRゴーグルちょっと重かった
コンテンツからハードウェア、マーケティングまで、まさに新規開拓。
視聴した人は初音ミクのファンでなくても最高に楽しい時間を過ごせたのではないでしょうか。観られなかった方は次のチャンスを待ちましょう!
ここからは下は有料の数値評価です。
どんぶり勘定のガバガバ分析なので読まなくても大丈夫ですw
ここから先は
¥ 100
最後まで読んでいただきありがとうございます。みなさんからの感想やコメントをいただけると大変うれしいです。