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ブルアカ3章 エデン条約編 忘れられた神々のためのキリエ 感想
皆さんこんばんは。
待ちに待ったブルアカのストーリーがついに更新された。
しかも今回はエデン条約編である。
アリウススクワッドやティーパーティー、ゲマトリア。
それぞれの思惑について、複雑に交差した内容で、読んでいて興奮が抑えられずにいる。
書きなぐったような文章になると思われるので、多少のミスには目をつぶっていただけると幸いである。
始まり アリウススクワッドのその後
物語は逃走するアリウススクワッド目線から始まる。
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追い詰められ、絶対絶命のピンチである。
このままでは全員殺されてしまう。
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そこで、全ての責任を取るアツコ。自分が捕まることで、他のアリウススクワッドを逃がしてほしいと頼む。
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キヴォトスにおいて約束や契約が重要なのは周知の事実だろう。
わざわざその名に誓わせたことでどこまで影響があるのだろうか。
伏線その1 ベアトリーチェに”誓わせた”
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まぁこのおばさんすぐ約束破るんだけど。
次に、場面は変わりトリニティに。
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そこでは、明日ミカの処遇についての決議が行われることが話されていた。
元々様々な分派が集まってできたトリニティ総合学園では、微妙な力関係のもと、治安が守られていたがミカのセイア襲撃事件や、裏でアリウスと組んでいたことが明るみに出て、バランスが悪くなり、生徒たちは困惑している。
そこに、明らかに攻撃しやすい対象が現れてしまったら、トリニティの世論がどうなるかは、火を見るよりも明らかだ。
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そう、ボコボコに叩かれる。
ミカの立場は崖っぷちでは済まないくらい危うい。
そんなミカは、ナギサが弁護してくれるというのに、弁解の場に現れない。
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セイアのセリフにもある様に、自傷的なミカは、自分一人が傷つくことで丸く収まるなら、良いと考えている。
しかし、これほど学園から嫌われているのに、ミカはなぜまだ平気なのだろうか。
理由は単純である。ミカはまだ希望を持っていた。
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そう、閉じ込められ、ののしられ、極めて劣悪な環境であったが、心のどこかで自分は救われる、誰か救ってくれる存在が現れると夢想していたのだ。童話のお姫様みたいに。
王子様が助けてくれると信じて。
セイア襲撃のときもそうであったが、ミカは自分の心を守るため、妄想や拡大解釈に身を投じるきらいがある。
この特性が悪い方向に行かなければよいのだが……
また場面は変わり、セイアの部屋へ
セイアは自身の能力である予知夢によってキヴォトス終焉の光景を目の当たりにしてしまった。
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しかも、明晰夢を見過ぎた影響で悪影響が出てしまっている。
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先生についても、初めは夢だと思っていたようだが、瞳を見たことで、現実だと気付いた。
しかし、なぜ瞳なのだろう。この部分は”先生”という存在を語るうえで、キーになるかもしれない。
伏線2 セイアは先生の”瞳”を見て、現実の先生だと気付いた。
また、ミカについても、セイアが生きているという事実で、かろうじて救われているという見解であった。
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余談だが、私自身、寓話と童話についてよく分からなかったので、簡単に調べてみた。
寓話とは:教訓や風刺をこめたお話である。
童話とは:子供向けのお話がメインであり、メルヘンチックなもの、ファンタジーなものが該当する。
セイアの発言の文脈からすると、童話の主題はメルヘンなお姫様。
寓話の主題は哀れな悪役令嬢ということだろう。
また場面は変わり、セイアの見ている”夢”の世界へ。
そこで、ゲマトリアの集会を覗き見ることになった。
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ゲマトリアはそれぞれ世界の解釈が異なり、一枚岩では無いようだ。
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そしてベアトリーチェは、トリニティに先生が招かれたことで初めて先生を認識できたという。正直理由はわからない。トリガーとなっているのは
”ミカ”なのだろうか、それとも”招待”なのか。
しっくりくるのは、ミカが招待したことが、”巡礼”とみなされたのだろうか。
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そして、衝撃の事実だが、ベアトリーチェは元々ゲマトリアではなく、後天的に加入したということ。
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また、マエストロと黒服は、先生をゲマトリアに引き入れようとしているということ。つまり、ゲマトリアたちは元々ゲマトリアであったわけではないのだ。
こうなると、ゲマトリアの奇々怪々な見た目についても気になってくる。
先生の見た目はアロナの似顔絵や生徒のセリフから察するに、人間離れした人相でないことは明らかだ。ゲマトリアに加入したら、見た目が変容してしまうのか、それともキヴォトス外からキヴォトス内にきた場合、与えられた役割(先生の場合は先生)によって見た目は変わるのだろうか。
伏線3 ゲマトリアは後天的に加入するモノ。
明らかに異質な見た目のゲマトリアと先生の違いについて
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そしてセイアが夢の中でベアトリーチェに攻撃され、重傷を負ってしまう。
ここにも疑問が生まれる。夢のなかでは普通攻撃などできない。
伏線4 なぜベアトリーチェは夢の中で攻撃できたのだろうか。
※書いていて気が付いたのだが、
伏線2 セイアは先生の”瞳”を見て、現実の先生だと気付いた。
という点において、ゲマトリアの見た目をよく見てほしい。
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そう、”瞳”が普通ではないのだ。
そして、ゲマトリアはキヴォトス世界に直接干渉できない。
伏線4の内容
……もう勘の良い皆さまならお気づき頂けると思う。
また、ミカがセイアが重傷を負ったことにより、壊れてしまった。
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唯一の心の拠り所であった希望を失い。
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心を守るため、責任を転嫁し
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復讐に身を堕とすことで
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生きる理由をつくる。
完璧である。完璧なまでの自己防衛である。
ミカの拡大解釈が最悪な形で現れてしまった。
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ミカは塔のお姫様でいるため、そう思うことで精神を保つため捕まっていたが、そうする必要がなくなってしまった。脱走、そして……
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正直先生が上手いことベアトリーチェ討伐の方向に誘導してくれると思うのだが、さすがにここまで精神が不安定だと若干引いてしまうのも事実だ。
もう夏も近いがミカゼミたちは元気だろうか。私の予想では半分くらい梅雨を待たずして息絶えてしまうと感がる。
ちなみに私は今回のストーリーで聖園ミカという生徒がよ~く分かったので満足である。
今回のアリウススクワッド襲撃も、わざわざ自虐的に魔女という表現を使っている。本当は誰が悪いか。自分がどうするべきかはわかっていると思うのだが、いかがだろうか。
さて、私の感想としては以上である。
これからのアリウススクワッドの顛末や、ミカの処遇など気になるところがあったが、個人的にはゲマトリアの秘密について考察出来たのがうれしい誤算であった。
それではみなさん。また夢の中で