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ポリスノーツをプレイしてみる

数年前、メタルギアソリッドにハマって以来、小島秀夫監督がそれ以前に作ったゲームにはずっと興味がありました。スナッチャーとポリスノーツの2タイトル。今回はポリスノーツについて。


このゲーム、メルカリでPS1版のソフトをだいぶ前に購入していたのですが、しばらく放置してました。


元々、レトロゲームの質感やこのゲームの絵が好みだったため、同じ頃、これまたメルカリで”オフィシャルビジュアルデータブック”なるものも購入。ゲームもまだプレイしてない、ましてやあらすじも知らない段階で、キャラクターのラフ画などを見てニヤニヤ。YouTubeで海外の人が上げたこのゲームの動画を見てニヤニヤ。しかも、字幕は英語なのに、その英語含めて絵になるのでさらにニヤニヤ。

いくらで買ったか忘れていたけどメルカリ見たら4000円くらいで買ってた。
今見たら安くても9000円くらいしてた😱
これに限らずラフ画を見るのって楽しい。
絵のテイストに英文がよく似合う。

ずいぶん長い間、放置していたのですが、久しぶりに何気なくこの本をパラパラしているうちによし!プレイしよう!と最近やっとなりました。


細部のこだわりに惹かれた


このゲームの面白い部分、それは小島秀夫監督のこだわり。
たとえば、ゲームのシステム設定ひとつとっても如実に現れています。

大抵、ゲームのシステム設定といえば、よくあるのが「ステレオ/モノラル」であったり「ボタンの配置変更」などゲーム開始前にメニューとして出てくる程度で、あまり意識することはないと思います。


しかし、このポリスノーツには「字幕のON/OFF」「字幕のルビのON/OFF」「フォントの設定」というものが存在します。

字幕のルビはたとえば

地球ホーム 
両棲人アンフィビアン- 地球と宇宙を行き来する人々をゲーム内で指す
(ちなみにアンフィビアンは英語で両生類という意味らしい)

これについて、小島秀夫監督のインタビュー記事に「洋画のように、字幕を読むことで初めて意味が分かるように意識した。」と書いてありました。実際、その手法でしか味わえない映画のような世界観があるように思います。説明書にもルビONがお勧めされています。
先ほど、英文とアニメの絵がよく似合うと言いましたが、このルビという文化は英語では味わえない日本語ならではのものだなと痛感します。(漫画でもよくある「本気」と書いて「マジ」とか)


そういえばですが、メタルギアソリッドでもこの手法は多用されていますね。たとえばゲーム終盤、メイ・リンがスネークに「私との思い出も記録セーブしといてね」と言うセリフ。音声は「セーブ」と言っています。字幕もそのままカタカナで「セーブ」と表記もできたわけですが、ここでわざわざ記録セーブを用いているのはやはり何かしら意図を感じます。


ルビに関してのインタビュー記事



次にフォントの設定。フォントはゴシック体と明朝体の2種類から選べるようになっています。ゴシック体は映画的なニュアンスを。明朝体は小説的なニュアンスを。

ゲーム付属の説明書から。
確かに、フォントが違うだけで受ける印象が全く異なる。



このような細かなこだわりはゲームのストーリーの展開に直接は関係ない部分ではありますが、同じ1つのゲームでありながら、1つのパターンに縛られることなく、色々な世界観や体感を味わい楽しむことができるようになっています。小島秀夫監督の作品には、このような「ユーザーに何度もゲームを楽しんでもらいたい」「毎回プレイするごとに新しい発見をしてほしい」「ゲームをプレイした後で何か心に残るものを作りたい」という真っ直ぐな情熱とゲームの可能性に対する挑戦を感じ、それが作品により一層深みを与えているように感じます。ファンが多いのも頷けます。



まだプレイし始めたばかりなので、また終わったら感想などを書きたいと思います!

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